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2010年7月 のアーカイブ

道の駅かづの リニューアルオープン その②

その①でお伝えした鹿角市「あんとらあ直売所」のリニューアル。
直売所代表の米田敦子さんは、
この小さなりんごパイの加工グループ「レディースファーム」の代表でもあります。


直売所に並ぶ加工品の中でも
人気の高いこのりんごパイ。
甘さ控えめで素朴、
いかにも手作りな味と風味に
ファンが多いひと品です。
実は、この手のひらサイズのりんごパイ、
ある大人気ヒット商品の原型なんですっ!
それが…
              黄金スイーツ かづのりんごパイ
         「極~きわみ~」



直径18cm、重さ600g、ブランデーやシナモンを効かせた大人の仕上がり。
手作りのパイ生地の中に、鹿角産のふじが100%。
甘さを抑えて煮込んだ3玉分のふじが溢れんばかりに入っています。
■黄金スイーツ「極~きわみ~」の誕生
黄金スイーツとは、鹿角市の黄金歴史街道キャンペーンのひとつで、おととし、
(株)十和田八幡平観光物産協会が「全国に誇る黄金スイーツを作りたい」と発案。
市内のお菓子屋さんや米田さんたち加工グループに話をもちかけました。


条件は、
保存料・添加物を一切使わず、
鹿角の食材を活かすこと。

さらにりんごパイには、
「ビックリするくらいたくさんの
りんごが入っていること」が
加えられました。


「難しかったのはりんごの水分。
生地がすぐにゆるくなっちゃう。
だからって下にスポンジを使うことは
したくなくて。」と
代表の米田敦子さん
試行錯誤の末、前日に煮込んで、
一晩きちんと水を切ってから焼き込む
という手順と手間をかけることで
この難問をクリア。
こうして、黄金スイーツ かづのりんごパイ「極?きわみ?」は誕生しました。

■きっかけは新聞の記事
さてさて、この「極?きわみ?」が、
どうやって全国から注目される大人気ヒット商品となったのか。


そのきっかけが、
昨年11月7日の日本経済新聞
「旬のスイーツ」。
“農家の女性が手作り”と題して
掲載されたこの小さな記事が
全国の読者の目にとまり、
注文が殺到!!!
掲載翌日には100通のFAXが
事務所に届きました。
「一日家を空けていて帰ったら
大量の注文で、FAXがパンクしてて。
ビックリしました。」と米田さん。
結局3日間で1000件の注文が届くほどの大反響となったのです。


注文を受けてから発送まで
1カ月もかかるような忙しさの毎日。
しかも、そこに届いたのは、
クレームと返品。
「自分たちの商品は
全国には通用しないのか。」

そう考えて
落ち込んだ時期もあったそうです。


しかし、そんな彼女たちを支えたのが
お客さんから届く手紙でした。
「りんごの厚みをみて、
主人は何度もすごいね、と言って
喜んでいました。」
「りんごがたくさん入ってて大満足。
家族3人で幸せ!になりました。」
という言葉が、米田さんたちの
疲れを吹き飛ばしていきました。
■信頼のおける大事な仲間たち


レディースファームのメンバーは、米田さんを含め5人(この日は4人でした)。
みなさん鹿角市花輪平本地区の専業・兼業農家さんです。
発足当時は10人ほどのメンバーがいましたが、
半数が家族の理解が得られずに辞め、1~2年のうちに今の5人になりました。


メンバーのみなさんに
活動をしていて良かったことは?
と尋ねると、
そんなの考えたことなかったけど、
と少し照れながら
「いいリーダーに巡り合えたことが
一番かな。」
「(米田さんに)ついてきて
よかったなーって思うよね。」との言葉。
それを受け、米田さんも
「みんなそれぞれに力のある人だから、
信頼できる仲間です。」と
嬉しそうに答えてくれました。
■注文お待ちしております!
昨年末ほどの忙しさはないものの、今もコンスタントに注文が入るので、
農繁期はお休みしようと思っていた加工所は、この夏も休みなく稼働しています。


「このりんごパイは、
自分にとってもひとつの転期ですね。
この10年間の活動の証だと思って、
自信をもって出しています。」と
話す代表の米田敦子さん。


「みんな信頼できる仲間だし、
課題はいろいろとあるけれど、
事業を伸ばしていける仲間がいる。
高齢化でりんご農家から
桃農家にかわる農家も増えてきたので、
今後は北限の桃を使った
スイーツも考えていきたい。」と
今後の展望をお話してくださいました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
かづのりんごパイ「極?きわみ?」
注文は、観光物産協会HPから
レディースファーム
電話・FAX 0186-25-2209
(平日10時~18時)
価格 3150円
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
取材に伺った昨年末、米田さんは
「一時的なものじゃなくて、リピーターを増やしたい。」とおっしゃっていました。
半年が過ぎた今、その目標は見事に達成されたようでした。
「農家の女性が農閑期にきちんと副業としてお給料を稼げるような、
そんな雇用を生み出していきたい。」
現実的に地域の未来を見据えたそのまっすぐな姿勢がとても気持ち良く、
鹿角のみなさんの抱える可能性の大きさを感じました。
道の駅かづのにリニューアルした直売所も合わせてよろしくお願いします!
                                県北担当 やっつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
協議会HP 美の国秋田 桃源郷を行く
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| 2010年7月26日01:58 | 県北情報 | Trackbacks (0)

道の駅かづの リニューアルオープン その①



7月17日(土)、
道の駅かづの「鹿角観光ふるさと館 あんとらあ」がリニューアルオープンを迎えました。
鹿角市の児玉一市長は
「農産物直売所の移転、休憩施設の機能強化、バリアフリー化など、
今回のリニューアルでより使いやすい道の駅になりました。
これから、祭りのシーズン、秋の紅葉の季節を迎えます。
ここから鹿角の情報を発信していくので、皆さまも何回も足を運んでください。」
とあいさつ。


セレモニーでは花輪ばやしが披露されたり、フリーマーケットが開催されたりと、
朝からたくさんの人でにぎわいました。


わたしは初 花輪ばやし。
「日本一の祭り囃子」の見どころは
なんといっても豪華絢爛な屋台。
一台でも「ほ~、美しい」と思って
しまうのですから、祭りの夜、
光り輝く屋台がずらり並ぶ姿は
さぞ圧巻なのでしょう。
今年も8月19日、20日に行われます。


フリーマーケットに出店していた
鈴木さんご夫婦。
「手作り菓子工房 はっちゃん」として、
7年前からおからのお菓子を
作り続けています。
バナナや抹茶など10種類以上の
クッキーやケーキが並んでいました。
鷹巣駅前の「のーそん」や
秋田市アトリオンでも販売しています。
     

農産物直売所が大幅に売り場拡大!!今回のリニューアルオープンで一番大きく変わったのが、農産物直売所。
売り場面積が今までの3倍のスペースに拡大!種類も量もとことん充実させています!


この直売所は、
JAかづの女性部が運営するもの
(代表 米田敦子さん)で、
平成13年、
あんとらあ本館とは別棟にオープン。
道の駅リニューアルの目的のひとつ
「鹿角産農産物PRの強化」をうけ、
売り場を移転し面積も広がりました。


リニューアル初日の17日には、
きゅうりの詰め放題や
地元の豆腐屋さんオリジナルの
おからドーナツなどが並び、
買い物客にはレジで
廃食油せっけんをプレゼント。


売り場では、キレイで元気なお母さんたちが出迎えてくれます!


自慢の加工品はより充実させて。
以前から人気のある餅菓子は、
くるみ餅、ごま餅、大福など
その種類も豊富にそろえています。
代表の米田敦子さんは、
「これからの季節はやっぱり果物。
りんごや桃の季節は売上も2倍3倍になるので、そこがわたしたちの勝負どころ。
ものは豊富な地域だから、たくさんのお客さんにお越しいただいて、
売上アップを目指したいです。」と、
朝から走り回ってお疲れのところでしたが、力強い決意をお話していただきました。


現在、メンバーおよそ80人の
「あんとらあ直売所」。
これからはトウモロコシやインゲンなど
夏野菜もたくさん並びます。
それから、
鹿角産の北限の桃
ぜひ一口食べていただきたい!
近くにお越しの際は
ぜひお立ちよりください!
さてさて、
実はわたし、代表の米田敦子さんに、
昨年の暮れある取材で一度お会いしてるんです。


ヒントは、りんごパイ。続きはその②へ。 
                                      県北担当 やっつ

| 2010年7月26日00:33 | 県北情報 | Trackbacks (0)

50,000アクセスありがとう!キャンペーン終了のお知らせ

~50,000アクセスありがとう!キャンペーン~
        たくさんのご応募、ありがとうございました!!
   

▲石井事務局長による抽選とそれを見守る特派員♪
協議会HP 美の国秋田 桃源郷をゆく
50,000アクセスありがとう!キャンペーンが終了いたしました。
ご応募いただいた秋田県内の皆様をはじめ、たくさんの皆様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました!!
厳選なる抽選を行いましたことを、この場でご報告申し上げます。


アイターン農産
阿部さんのあきたこまちを1名様、
ほおずき農家のカフェ やまぶん
鵜野さんのほおずき布きんを3名様にお送り致しました。
当選者の皆様、おめでとうございま?す!!
(21日付で発送済みです)
今回のキャンペーンでは、ご応募いただいた皆様より、貴重なご意見を頂戴することも
できました。今後のホームページ作成や協議会の活動等の参考とさせていただきます。
ご協力、ありがとうございました。
次は、ドドーンと10万アクセス突破を目指します!
その際は、またプレゼントキャンペーンを実施する予定です。
皆様、お楽しみに☆
今後も秋田県のグリーン・ツーリズムを応援して下さいね!
よろしくお願いします。
                                       協議会事務局
 グリーン・ツーリズム推進協議会HP 美の国秋田 桃源郷をゆく
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| 2010年7月22日14:34 | GTのPR | Trackbacks (0)

県央地区の“新・朝市”

 秋田県央地区の朝市といえば「五城目の朝市」が有名だが、五城目だけでなく町役場・商工会・地元有志などが主体となって新しく立てられた朝市が、いま秋田県内に続々と出来てきているのをご存じだろうか。皆さんの中でも既に足を運んでみた方も多いのでは?
 そんな“うわさの朝市”に、お邪魔してみよう。


▲ 朝市の様子(画像提供:男鹿市商工会)
■「ふなおこし土曜市」
 

男鹿市船越の旧糸井製材所跡地で、毎週土曜日開催。
 日よけシートに絵付けをしたのは、地元船越小学校の児童ら。
 

また、毛筆の看板は、先生をしている近所の男性が、ボランティアで書いてくれたものだそうだ。
 男鹿市商工会会員の物販や、地元漁家の海産物・地元農家の新鮮野菜の直売をメインに、周辺地域の活性化の拠点を作りだしている。
 

市場会場となった糸井製材所跡地を提供した糸井真吾氏は、「男鹿の町中に広場、昔の建造物がある。それらの空間を生かして市を立ち上げたいと思った。製材所事務所跡の建造物の有効活用も、父の願いでもあるので、近いうちに実現したい」と話す。
 コミュニティスペースの拠点として生まれ変わるのが楽しみだ。
 

武田商店(武商)の武田栄作さんは、自慢の佃煮を持ち、「毎週火曜日オガルベで“あおぞら火曜市”さも出してんだ。(こっちにも出店できて)忙しいのはいぃごどだ」と笑顔。
 「これからの季節は、旬の夏野菜やメロン・すいかなどもズラリと並びます!もちろん朝採りなので新鮮!お楽しみに!」と話すのは、男鹿市商工会の米谷さん。
 同じく安田さんは「普段の販売用とは別に、この市用に特別に作って持ってきている方もいるので、気になる方は是非、一度足を運んでみてください!」と話す。
 駐車場収容台数50台という敷地なので、車で行かれる方にも嬉しい。
 

なお、近々船越商店会の抽選会なども行う予定でいる。▲ 朝市の様子(画像提供:男鹿市商工会)

■「八郎潟おもしろ市場」
 

八郎潟町字一日市の旧バリュー跡地で、毎月第2日曜日に開催。
 スーパー跡地で開催の市場だが、こちらも元は製材所だった。
 駅前商店会・仲町商店会・上町商店会の地元3商店会が企画し実行委員会を立ち上げた。
 

地元商店街の出店者がほぼメイン(通常14店舗ほど)だが、社会福祉法人「つくし苑」の気負わない素朴な味わいの手作りスイーツも人気がある。
 

八郎潟周辺では、月遅れの8月6日に七夕を行う。
 7月11日(日)は、七夕に手作りの灯ろうで参加してもうらおうと、親子で参加型の「七夕灯籠づくり」体験を行った。
 なお木枠は、現在では八郎潟近辺で1件のみとなった小柳製材所の端材を利用。
 駅前商店会の?橋幸悦実行委員長は、「昔の賑いを取り戻すのは難しいが、お年寄りが歩いて行ける市は必要。中心街にある一等地なので、大人も子供もまじって世代間交流ができればいいと思う。」と話してくださった。

 どちらの朝市も伝統だけに捉われず、若い人たちの感性で各種イベントなども取り入れ、大人から子どもまで人々が集い楽しむ「朝市」を目指し、大奮闘中だ。
 “物売り”だけに留まらない“賑わい創出”の面にも、こうご期待!
●詳しくは・・・●
★「ふなおこし土曜市」連絡先
 男鹿市商工会「オガルベ」0185-24-4141
(ぐんたのブログhttp://ameblo.jp/gunta-funakoshi/でも情報発信中?)
★「八郎潟おもしろ市場実行委員会」
 八郎潟町産業建設課産業振興班018-875-5803
 湖東3町商工会八郎潟事務所 018-875-2313
                    県央地区現地特派員 よどぎみ

グリーン・ツーリズム推進協議会HP 
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| 2010年7月20日19:36 | 県央情報 | Trackbacks (0)

白神山地 残雪の二ツ森

              ミネザクラを見よう


里の雪は消え、春の日差しも眩しさを増す5月下旬、白神山地の山開き。
八峰町ではこの日に合わせ「白神山地二ツ森登山イベント ミネザクラを見よう」を開催。
県内からおよそ30人が参加しました。
続きは、「白神山地残雪の二ツ森に登る」をご覧ください。
八峰町主催「白神山地二ツ森登山イベント」次回は10月2日(土)の予定。
「つつまれてブナの白神」と題し、紅葉まっただ中のブナの森を歩きます。
興味のある方はぜひご参加ください。
                                          県北担当やっつ

| 2010年7月20日16:32 | 県北情報 | Trackbacks (0)

鹿角 中滝ふるさと学舎プール清掃



先週の日曜日、鹿角市の「中滝ふるさと学舎」でプール清掃が行われました。
会員や地元の人たちが、学舎に遊びに来る子どもたちのためにせっせと大掃除!
1日がかりで2年分の汚れを落とし、プールはピカピカになりました☆
■BEFORE


プールには事前に「EM菌」という菌を培養した液を入れました。
EM菌とはEffective Micro-organisms:有用微生物群の頭文字合わせたもので、
動植物に安全で有用な微生物を共生させた微生物資材。
EM菌を入れると、汚れやにおいの原因となる「ヘドロ」を分解してくれるので、
塩素などの薬品を使わずにプール清掃ができるのだそうです。
わたしの記憶にある独特のあのイヤな匂いはちっともしなくて、不思議なくらいでした。


水を汲み上げるポンプが足りなくて、
応援のポンプがくるまでの時間、
バケツでひと汲みひと汲み…。


こりゃぁ、大変です。


参加最年少 マサキくん。


遊んでません!
大人がデッキブラシで磨いたあとを
ホースでキレイに流したり、
自分でもブラシでゴシゴシしたり。
大人顔負け、
一人前の働きぶりなんです。


プールには、葉っぱや石がゴロゴロ。
おまけにオタマジャクシはウジャウジャで、アメンボはスイスイウロウロなんです。


「いや~、
やってもやって減らねな。」とでも
話しているのでしょうか。
水が膝下にくるまで1時間、
底が見えるまでさらにもう1時間です。
でも、みるみるうちに水は減っていき、
目に見える成果というのは
気持ちがいいものですね。


午前11時から始めた作業も、午後2時を回るころにはようやく終わりが見えてきました。
もう一息!


結局、用意した3台のポンプは
終始フル稼働で大活躍☆
プールのど真ん中にある
排水溝の詰まりもたいしたことなくて、
あとは手作業で泥をすくったり、
水で流したり。


仕上げはたわしで丁寧に磨きあげました。
目に見える汚れは少なくて、これもEM菌を使ったおかげなんですね。


汚れ落としには、
廃食油せっけんを使いました。
普通のせっけんよりもヌルヌルしてて
汚れ落としのパワーは抜群!
EM菌も廃食油せっけんも
事務局長の門下さんが用意しました。
門下さんのエコせっけん教室は、
学舎の体験プログラムにもあります。
興味のある方はぜひ。
■AFTER


ほら!ぴっかぴか☆


この蛇口から水を入れて3日、
プールは満杯になります。
水は水道水ではなくて山の水。
温泉水ではないけれど、
少し温かいプールには最適な
山の恵みです。


シャワーも新しくして心機一転!まもなくプール開きの予定です。
豊かな森と太陽に包まれながら、今年の夏は家族で中滝のプールに入りませんか?
                                         
                                         県北担当 やっつ

| 2010年7月16日18:12 | 県北情報 | Trackbacks (0)

余目ホタル観賞会

            ほぅ、ほぅ、ほ~たる こい


(写真提供:泉谷衆さん)
大仙市余目集落でホタル観賞会が行われました。
先日、農家民宿「余目ほたる亭」がオープンしたばかりのこの地域。
集落の自慢であり、地域で守っていきたいホタルたちを私たちもそっと見に行きました。


一緒にこの地を訪れたのは
当協議会賛助会員
である
曽我恵理子さん

泉谷衆さん

そして県南情報誌「まちきゃど」の編集者、
たむらふくみさん
です。
(当協議会はまちきゃどに協賛しています)



そして、ホタルの居場所に案内してくれたのは、余目いきいき会議協議会の皆さん。うす暗くなった余目地域で観賞会にやってきたお客さんを誘導し、中でも同協議会・加藤加一会長(写真中央)が私たちをホタルの居場所へと、慣れた軽い足取りで案内してくれました。
(写真:余目さくら花火観賞会)



あいにくの雨。
心の中でぼんやりと「見れないだろうなぁ」と思いながら、加藤さんの後を追いかける私たち。
そんな口には出せない不安を払拭してくれたのが、一粒の光でした。

小さな光は2つ3つと数が増え、そのたびに私たちは感嘆の声をもらしました。大人たちは小さな頃に見たホタルの光と重ね、懐かしさを感じるのかもしれません。舞い上がる光に見とれ、酔いしれ、やがてただ静かにその光を見守る時間が訪れました。
ずっと余目の取組を応援してきた曽我さん、泉谷さん。
そして、余目を初めて訪れた たむらさんから
◆曽我恵理子さん


◇泉谷衆さん
          

◆たむらふくみさん





加藤さんは、このホタルの光を毎年絶やさないようにと、あらゆる努力を重ねています。
ホタルの憩いの場となる、高寺川の水質を守るため、浄化作用があるとされる牡蠣の殻を
もらいに、石巻まで足を運んだこともその一つ。
「タダでもらいに行っただけ」となんでもない事かのように笑う加藤さん。
一年のうち、ホタルの乱舞が見られるのはわずか10日あまり。
その数日のために、余目いきいき会議協議会は懸命です。
「雨が降ったので、ホタル見れないかと思っていました」と加藤さんに話すと、
「けこちゃん達が来るから、ホタルさんが頑張ったのかもしれないね」ですって(^^)
余目集落の共存者である、ホタルを大切に思う気持ちが「ホタルさん」という
ことばに表れたように感じました。
にじみ出るような優しい人柄に出会えたこと、嬉しくてたまりません。
                            県南担当 けこさん
             (写真提供:泉谷衆さん<ありがとうございました!>)
グリーン・ツーリズム推進協議会HP:美の国秋田 桃源郷をゆく
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(さらに…)

| 2010年7月15日18:10 | 県南情報 | Trackbacks (0)

初夏の訪れに思い出すあの風景、あの人々。

   由利高原鉄道鳥海山ろく線「七夕列車」
   「観光ユリ園リリーワールド」

 

由利本荘市の“由利高原鉄道鳥海山ろく線”で、七夕の期間中特別運行の「七夕列車」があると聞き、羽後本荘駅より早速乗車。
 仕事でもプライベートでも幾度となく由利本荘市に訪れているが、“由利高原鉄道鳥海山ろく線”に乗車するのは初。
 列車での移動とは、不思議だ。
 知っている土地がどこか遠い地に感じ、何となく小旅行気分になって向かうことができる。



 羽後本荘駅の一番はずれ、「のりば4番線」ホームに停車している「七夕列車」。
 「観光ユリ園リリーワールド」の近くの“西滝沢駅”で降りるため、外観写真等を撮るのには今しかない。
 外観を観察・撮影後、10:50の矢島行きに乗車。
 

車内は満員御礼。
 おしゃべりしながら目を細めて短冊を眺める女性たち、親子連れも目立つ。
 「七夕列車」の最終日だからか。
 

乗車したチビッコには、金平糖のプレゼントがあった。金平糖は星形、七夕に似つかわしいお菓子だと思う。
 天井いっぱいに散らされた、色とりどりの短冊とともに煌めき、人々の願いを吸収しているかのようだ。
 

「何のお願い書いたのかな?」おばあちゃんと仲良くお話しながら、楽しそうに乗っている姉妹に聞いてみた。
 「お花のかんむりがほしいです」ロマンチックなお願いをした、佐藤ここみちゃん(左)。
 「はやく補助輪なしの自転車に乗れますように」と言うのは、お姉ちゃんのりりかちゃん(右)。
 いつまでも小さな子どものままではない、リアルな成長過程が垣間見えるお願いだ。
 

乗車して約1時間後、西滝沢駅で降車。
 木立の横に、自然と共存しているかのような駅。
 

秋田には、小さいながらもホッと心が和むような駅が多いように思う。
 その中でも、特に鳥海山ろく線上の駅は“木造・瓦屋根”と、統一感がある。
 このあたりは建造物として瓦屋根のある割合が多いためだ。

 

と、ここで滝のようなスコール!
 しかし駅には珍しく、急な雨でも安心“傘の無料貸出サービス”があった(※バスでは見た事があったが)。助かった!とばかりに手に取り、次なる目的地に歩きだす。
 

歩くこと約10分・・・最後の1本の傘を借りて少々罪悪感。
(帽子もタオルもあるし、何とか切り抜けられそうだ。)「やっぱり返してこよう」と、引き返す。
 のどかな田園風景に降り注ぐ雨を横目に、「観光ユリ園リリーワールド」へと向かう。
 

受付のテントでは人々が集い、“たばこ”のごとく休憩を取っているのが見える。
 声掛けを躊躇するも、あたりは田圃。
 遮るものもなく、近づく人間は十中八九見つかってしまう。
 

「いいどさ来たな~、まんずかだれ!」タイミングを狙ったわけではないが、昼食のお仲間に入れてもらうことに。
 赤飯にうどん、そして五城目から来たお客が持参した湧水。
 初対面々が集えば、会話に花が咲く。これも、雨のお陰ではないか…。
 

晴れるのを待っていたら何時になるか判らず、カメラの設定に苦心しつつも撮影。
 マクロで撮影するため接近すると、むせかえるような香りが鼻の奥を突く。

 

ユリは、栽培が難しいのだという。
 土を起こして球根を採ることが必要。
 それに加え、雑草を採ったり病気が付かないよう絶えず気を配るなど、地道かつ入念な手入れを怠ると、綺麗に咲かないそうだ。
 

この、至極手のかかるユリ達を殆どお一人で、わが子のごとく正に手塩にかけて育て上げ、沢山の人々の心に“美しいユリ園”の思い出を残してくれたユリ農家の佐藤忠三さんは今春、お亡くなりになられた。
 リリーワールドの管理者として、欲しいという人には快く譲ってあげ、ご自分の損得よりも人々の目を楽しませることに熱心だったという。

 かつては花々を見ていると、気さくに話しかけてくる佐藤さんの笑い声があったに違いない。
 しかし、リリーワールドは、残念ながら今年で閉園となる。
 忠三さんの妹の鈴木ヒサ子さんは、「兄のまっすぐな想いを、誠実に継いでくれる人がいらっしゃれば別ですけど…、」と、複雑な表情を浮かべる。
 今後、このユリ畑はどうなるのだろうという不安、お兄さんの思いを誰かに継承させたいという一抹の“祈り”…そのようなものが見てとれた。
 ユリ達は、そんな自分たちの運命を知ってか知らぬか、主不在の今年は気合いで咲いているように見える。


 取材が終わるような頃、さぁっと雨があがった。
 帰りは“西滝沢駅”の一つ手前の“久保田駅”より鳥海山ろく線に乗車、羽後本荘駅へ。
 さえぎるものが何もなく、遠くから列車が近づいて来るのが判る。
 そして音。リズミカルな音でもって接近を知らせてくれる。
 鈍行列車のため、決してけたたましいわけではないが…。
 その音が目の前で停まった時、思わず涙ぐんだ。
 なくしたくない景色がある。
 残していきたい人の想いがある。
 それらを少しでも伝えていく義務が、私たちにはある。
             県央地区現地特派員 よどぎみ


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(さらに…)

| 2010年7月15日08:30 | 県央情報 | Trackbacks (0)

ホタルの住む、きれいな村を~神ヶ村~

Q 黄緑に光る一筋の線、何に見えますか?


ちっちっちっちっちっちっちっちっ・・・・・
A 答えは・・・ゲンジボタルです!
 当たりましたか?もとい、何となく、わかりますか?えっ、判らない?…それもその筈、“ホタルは暗闇に生息する生物”というより、そもそも光るのは“オスとメスが出会うための合図”です。
 懐中電灯や自動車のライトなどで照らされてしまうとホタルたちは混乱してしまうため、撮影がとても難しいのです。と、言い訳…。
 そして、これらホタルが住みやすい環境づくりを率先して整備している団体が、秋田市雄和の「神ヶ村自治会」です。
 

ホタルの住みかとなる川の清掃や土壌の整備はもちろんですが、生活排水をなるべく流さない、田んぼでは農薬を必要以上に使用しない、毎年ホタルの発生する時期になると、ホタル生息ポイント近くの電灯を消すなどの配慮も実践しています。
 これらは、本来の人間の生活としてもとても大切なことなのではないでしょうか。
☆ホタルが生きるために必要なもの☆
①きれいな水と空気、水辺
②ホタルが休む植物・コケ
③カワニナなどのエサ
④明るすぎない水辺
⑤幼虫が水から這い上がり、さなぎになれる土


 さて、ホタルはゲンジボタルやヘイケボタルが特に有名ですが、それだけではないんです。クロマドホタル、アキマドホタルな、クメジマボタル、オオシママドボタル・・・日本国内には約46種類以上ものホタルがいるとされており、秋田市では7種類が確認されています。ヒメホタルやオバボタル、オオオバボタルなんて、ちょっと面白い名前だと思いませんか。
 

ホタルの説明に、熱心に耳を傾ける親子ら。
 以前当ブログでも告知しておりました「第4回 ホタルのいる秘密の場所に集合だ!」に参加させていただいたよどぎみでしたが、20名の募集人数にたいして、何と130名もの参加者が集ったのには驚きました!
 集合場所のユアシスは温泉なので、お風呂に入って食事をして、ゆっくりホタル観賞するにはもってこいというところですね。

 

それぞれのホタルは育つ環境や発生する時期など、習性すらも違うというのには驚き!
 ゲンジボタルの幼虫時のエサは、川の“カワニナ”で、6月頃光りますが、ヘイケボタルの幼虫時のエサは、沼や水田などで、“モノアラガイ”などの巻貝を食べて大きくなり、7?8月に光り出します
 ※ちなみに、同じゲンジボタルでも東日本と西日本とで光り方、すなわち“言葉”が違うそう。たとえば、1度光ってから次に光るまでの時間が、東日本が4秒にたいして西日本が2秒なんだとか。
 遺伝子情報も地域によって異なるので、遠方からホタルを持って来て放すようなことはしたくないものですね。
 

さらに、自然観察協会の工藤さんより、ホタルのお話がありました。
 「ゲンジボタルの場合、光りながら飛ぶのはオスで、木々に止まっているメスに近づいて光で合図します。それを受けてメスが強い光を放つのです。交尾を終えて4?5日たった夜、メスは水辺の苔に卵を産みますが、成虫になってわずか10日あまりでオスもメスも死んでしまいます(写真は、交尾中のホタル)。」
 虫のはかない命に、子どもたちからは「え??そんなに早く!」という驚いた声があがりました。
 

初めて参加した秋田市の親子は、「秋田市内でもホタルが見れると知って来ました。小さい頃の思い出を、子どもたちにも残してやりたいと思います」と話してくださいました。
 こうして、自分とは違う生き物の生態を知った子どもたち。
 自然にも、人にも、思いやりのある人に育ってもらいたいですね。



 ↑今回お世話になった方たち。
 県央地区特派員 よどぎみでした。
グリーン・ツーリズム推進協議会HP 
美の国秋田 桃源郷をゆく
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| 2010年7月9日11:28 | 県央情報 | Trackbacks (0)

大仙市・余目集落☆農家民宿OPEN!

       農家民宿オープン!余目ほたる亭


ホタルの乱舞が自慢の大仙市内小友・余目集落に、農家民宿がオープンしました。その名も「余目ほたる亭」。6月27日、第1号のお客様がいらっしゃる日に合わせ、オープニングセレモニーが行われるとの事。早速行ってきました!
★テープカットでお祝い★
(写真左から)第1号のお客様・鴻池庸子さん(千葉県)、
民宿オーナー・加藤勲さん
余目いきいき会議協議会・加藤加一会長
大仙市農林商工部農林振興課・佐藤猛参事
オーナーである加藤勲さんは民宿の窓口となりますが、お客様をおもてなしするのは、加藤さんを含む余目いきいき会議協議会となります。あいにくの雨の中でしたが、誰もがこの日を待ち望んでいたのでしょう。笑顔がほころぶセレモニーとなりました。


同協議会は、3年前から農家民宿オープンを計画してきたと言います。
「やらないことには、何も始まらない」

そんな言葉に胸を打たれました。
すでに空き家となっていた加藤勲さんの自宅を民宿にしました。


何もない所から何かを生み出すのが
私たちの役目です

生まれながらに、農業をやってきた私たちが農業から離れることはできません。農業を通した地域活性を目指します。
限界集落にしたくない!



癒しの郷、ホタルの郷、
美しい四季、豊かな自然

余目を象徴する言葉を聞き、それを実際に目にする度に、そしてこの地域の人々と顔を合わせ、想いを伺う度に、私自身がこの地域のためにできることは?と考えさせられます。(写真は地域住民と行政により造られた「市民協働自然観察公園・ビオトープ」)


オーナーの加藤勲さんご家族と、千葉からお越しの鴻池さんご家族。
(余目地域と西千葉地域の住民の間では、地域交流が行われています。)
★ホタルサロンにて交流会
地域住民の交流場所の拠点となる、「ホタルサロン」に場を移し、
交流会が開かれました。


鴻池庸子さん
「ここ何十年もホタルを見たことがなくて来ました。また、秋田の女性の皆さんはキレイだと聞いていたので、お会いできるのを楽しみにしてました。皆さん、肌がきれいですね。」
と言うと、会場からは大きな拍手が。お母さんたちも満更でもなさそう(^^)

あいにくの雨でしたが、無事に鴻池さんご家族はホタルを見ることができたそうです。
鴻池さんは余目の皆さん同様、千葉の活性化のためパワフルに活動を広げる、
素敵な女性でした。ぜひ、鴻池さんの活動もご覧ください
★ブログ:海パスタ


かんぱ~い!
この大歓迎でのおもてなしに、鴻池さんご家族は驚かれたそう。
特に次男・次女の修爾さん・真理子さんは、「この年代の方たちと一緒に交流する機会は滅多にない」と話してくれました。

郷土料理がずらり。
赤飯、カニ汁、わらびのお浸し、煮つけ。
そして、牛乳寒天。玉子寒天。
県南のお母さんたちは寒天がお得意★



ご存知の通り?秋田県は甘い赤飯が主流。案の定、鴻池さんたちも「初めて食べました!」
逆に、「茶碗蒸しも甘いんですよね?栗が入ってるんじゃないでしたっけ?」と真理子さんに言われ、驚いたのは私。
「え?普通、栗は入らないんですか??」



お料理の準備をしてくれた、余目婦人部の皆さん。
加藤加一会長も、「母さんたちの協力があって、初めてできること」とお話していましたよ。
おいしいお料理、ごちそうさまでした。
1泊2日の短い旅行ではなく、一週間くらい居てゆっくり過ごしたい
初めて秋田を訪れたばかりでなく、東北とは無縁だった鴻池さんご家族。
嬉しい言葉を聞くことができました。
余目の皆さんと同じ気持ちで、私も鴻池さんご家族にお会いできてよかったです。
また皆さんで、ご家族全員で余目にお越しくださいね。
~ちなみに、お二人への質問~ 秋田と言えば?
修爾さん:千葉ロッテ時代の落合選手
真理子さん:能代工業高校
スポーツがお好きなご兄弟のようで。
                                    県南担当 けこさん
花まるっ協議会HP:美の国秋田 桃源郷をゆく
twitter: #akita_gt #greentourismでご検索ください。

(さらに…)

| 2010年7月8日16:55 | 県南情報 | Trackbacks (0)

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