秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

生産者たちの繋がりと学び ーよこての味推進協議会 視察研修ー

よこての味推進協議会 視察研修(菜菜こまちへ)

先日、横手市内の食品加工や直売所に関わる生産者の皆さんで構成された、
よこての味推進協議会の視察研修に同行させていただきました。
県内外で研修の場を重ねてきた同協議会ですが、今回の視察先は目と鼻の先にある羽後町、
湯沢市の加工・直売施設でした。(写真は道の駅おがち内 直売所菜菜こまち

明通りチーズ工房(羽後町)明通りチーズ工房

一行が最初に訪れたのは、羽後町にある明通りチーズ工房です。
こちらは、雄勝酪農婦人部の皆さんが実に10数年にわたって試作を重ね、2011年5月に廃校となった
元明通小学校の一部を活用してオープンした工房です。酪農家の女性4名を中心に立ち上がった工房には、
「雄勝のおいしい牛乳を使って、牛乳やチーズが苦手な人でも食べられる優しい味のチーズを作りたい」
という想いが詰まっていました。

明通りチーズ工房  施設見学

お話をしてくださったのは、佐藤工場長(写真左・左)と佐々木さん(写真左・右)です。
窓越しに、音楽室を改装した作業室も見学させていただきました。

チーズの試食 チーズの試食

チーズ工房で作っているメイン商品「アヴァ」。ちょっとおしゃれに聞こえる「アヴァ」ですが、
もとは、秋田の方言で「お母さん」を意味する「あば」から付けられました(^^)
ナチュラルチーズ(ずっと発酵が続いていて、熟成期間によって味が変わる)の「アヴァ」、
季節によって牛のエサも調整しているそうですよ。プレーンに加えて、バジルや糸唐辛子が
入ったチーズなど様々なバリエーションがあるので美味しく、楽しくいただけます。
元明通小学校 元明通小学校
ヨーロッパへの視察研修から始まり、並々ならぬ努力の末に工房を始めた酪農家のお母さんたち。
「美味しいものを提供したい、食べてもらいたい」というお話は、視察に参加した農家のお母さんたちとの
共通点でもあり、大変な面のお話になると「うんうん、わかるよ」と声を掛け合う場面が印象的でした。
そして、廃校を活用した取り組みという側面からみても、小中学校の統廃合が進む横手市にとっても
今ある資源を活用する良い参考になったようです。

そば屋 彦三(羽後町)
そば屋彦三

昼食は、花まるっ協議会会員「そば屋彦三(羽後町)」でいただきました!
看板を掲げていないお店なので、初来店という方が大半を占めた参加者たちは「ここがお店?」と
驚き、そして目の前に運ばれてきたそば尽くしの料理に大満足したご様子でした。
「これはどうやって作ってるんだろう?」「家でも真似できるかな」など、しっかり研修(研究?)も
兼ねたお昼ご飯でした(^^)

菜菜こまち(湯沢市・道の駅おがち内)

菜菜こまち
最後に訪れたのは、花まるっ協議会会員・「菜菜こまち(湯沢市・道の駅おがち内)」です。
この直売所は、4月に同じ敷地内で移転&リニューアルオープンし、更に農産物加工研修センターも
併設しました。店内を歩くと、今が旬の三関のさくらんぼやイチゴなどが店頭を活気づけていました。

農産物加工研修センター 農産物加工研修センター
仕出・惣菜調理実習室や菓子調理実習室を見学、こちらで作った加工品は菜菜こまちの
店頭に並べることができるそうです。(実習室 使用料有)今後、さらにこのスペースが
もっと活用されるように検討していきたいとのお話でした。

こまちcafeボスコ ボスコメニュー(一部)

この日、同じ道の駅おがちの敷地内に、ジェラートやカレーやナポリタンなど軽食が楽しめる
施設「こまちcafeボスコ」がオープンしました!イタリア語で「森」という意味のボスコ。
四方を鮮やかな緑が囲う道の駅おがちにはぴったりの名前ですね!

市内の直売所や加工品を扱う生産者の皆さん、一見ライバル同士にも思える間柄ですが、
一日を一緒に過ごさせていただいて感じたのは「仲間」という意識。
移動のバスの中でも、「近いうちに家で加工所を作りたい。アドバイスしてけれ」などといった
相談・助言から、お互いの畑の様子で盛り上がりました。「せば、またね」と手を振って別れた
お母さんたちの言葉には、“また次に会うときまでお互いに頑張ろう”、そんな意味を含んでいた
ように思います。

協議会事務局

2012年7月3日17:00 | 県南情報 | Trackbacks (0)

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