秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

あきたのジオパークフォーラム

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 「ジオ」とは、大地のことです。地球には、長い歴史の中で現在まで記録してきた『大地の生い立ち』があります。その大自然と人間は、どのようにして共存していったらよいのでしょうか。地震や火山噴火、地下資源の有用性、人間による大地の開発、自然破壊と景観の保護…永遠ともいえるその課題を提供してくれる場所を、「ジオパーク」と位置付けています。
 
2月27日、秋田市の文化会館で行われた「ジオパークフォーラム」(主催:NPO法人あきた地域資源ネットワーク)では、秋田大学教育文化学部教授・林信太郎氏、NPO法人あきた地域資源ネットワーク理事長・白石建雄氏、秋田産業サポータークラブ幹事・佐々木詔雄氏により、地域の事例紹介がされました。

P1140918 ●NPO法人あきた地域資源ネットワーク事務局鐙啓記氏が挨拶 
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 また、NPO法人あきた地域資源ネットワーク理事・藤原優太郎氏のコーディネートにより、「あきたのジオパークを語る」対談が行われ、さかんな意見交換が場内を盛り上げました。
【各パネリストから】
●八峰町ジオパーク推進協議会の工藤英美氏…「八峰町の小学生にアンケートを取ったところ『自分の子どもに白神を残したい』という回答が多かった。自分の土地に誇りを持っている証拠」
●男鹿半島・大潟ジオパーク推進協議会の薄井伯征氏…「『干拓地である大潟村は、歴史的なジオと相反している』と、当初抵抗があった。しかし『大地の物語・人と大地の物語・大地の恵みを活用している人間』という観点に立てば、干拓の地であってもジオパークだと思える。農業を中核とした産業・景観を生かした中で人間の叡智がわかる」
男鹿半島・大潟ジオパーク推進協議会の竹内弘和氏…「男鹿は、地層の博物館。男鹿の地名がついた断層が数多く存在する」
湯沢ジオパーク推進協議会(4月以降発足予定、湯沢市役所まるごと売る課)沼倉誠氏…「湯沢が誇る鉱山・地熱・生態系の認識を基本的な理念に据えつつ、『越後湯沢』ではない『秋田湯沢』を売り込もう」
NPO法人あきた地域資源ネットワーク理事・藤原優太郎氏…「おにぎりに似た岩石があり、既に岩石に似たおにぎりを『ジオにぎり』として提供している一例を見ても、観光を食べ物に絡めるアイディアはあり。似たようなものとして5段にした地層を表現した『五地層』という名の弁当(御馳走)があっても面白い。」
 その他、「広大でなくても、『移動距離が短いミニチュアジオの取り組み日本一』というのも面白い。まずは住民の意識改革が必要だ」という意見が出されました。

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秋田大学教育文化学部教授・林信太郎氏…「八峰町ジオパーク候補の魅力―白神山地のめぐみとジオ」と題し、白神山地の世界遺産の例を取って「ジオパークは世界遺産とはその目的が異なり、保全の他に、人間が教育や地域振興の為に活用することも必要」と紹介。

P1140932 ●NPO法人あきた地域資源ネットワーク理事長・白石建雄氏…「男鹿半島と大潟―ひとと大地の物語」と題し、「男鹿半島と大潟は、大地の科学者・地球の長大な歴史の語り部。5000万年前から現在までの地層が存在する、地質学的にも重要な場所である」と紹介。

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秋田産業サポータークラブ幹事・佐々木詔雄氏…「湯沢の魅力―銀山、地熱、湧水と歴史文化」と題し、「火成岩類に覆われた大地が産んだ、ミネラル豊かで美味しい湧水と、その湧水から作られる特産品」の紹介と、「鉱山開発により文化・風土・湯沢の地域経済が育った」と説明。

P1140946 NPO法人あきた地域資源ネットワーク理事・藤原優太郎氏

県央地区担当 よどぎみ

2011年3月16日08:30 | 県央情報, 秋田県全域 | Trackbacks (0)

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