秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

セリオンが熱い!「オーガニックフェスタな1日。」


 

有機農業を実行している生産者や、オーガニック製品を推進する団体などが集う「オーガニックフェスタ2010」が、秋田市のポートタワーセリオンで行われました。
 イベントでは、有機栽培された野菜・総菜・肉加工品などの試食販売や、オーガニックコットンを使用した製品販売をする約30もの出展者が集まりました。

 秋田市では初となる本格的なオーガニックイベントに、会場は朝から出展者らと交流をする多くの人々で活気づきました。
 また、当日はオーガニックブームを巻き起こした映画「未来の食卓」(全ての学校給食を「自然の味(オーガニック)」にしようと立ち上がった、南フランスバルジャック村のドキュメンタリー)の観賞会も行われました。


 親子連れのお客さんの応対をする、ぺんしょん孫兵衛の田口さん。小さな子どにも優しい、有機栽培された野菜・果実の缶詰やジャムなどを販売していました。
 また、この日は特別にWWOOFの滞在者が店番をしていました(詳細は下記【ぺんしょん孫兵衛といえば…】参照)。
 

「IKKOゆるるん」の嶋田夫妻。日本オーガニックコットン流通機構認証のオーガニックコットンを使用した商品を販売していました。
 オーガニックコットンの手触りのよさを、握って体感するお客さんが数多くいらっしゃいました。
 

「うちの農園では化学肥料や除草剤を使わず、農薬を中和するために“ザ・バイオウォーター(セラミックによる活水)”で、木酢・ミネラル等を希釈し散布しています。こうすることで水の浸透圧が高くなり、免疫力や抗菌力も高まります」と言うのは、由利本荘市西目町「ゆうきファーム」の佐藤雄己さん。
 「いらっしゃいませ。チラシも読んでくださいね」と、サービス精神旺盛な娘さん。「冷たくなくても美味しいジュースだよ」と自慢のりんごジュースを勧めてくれた息子さん。
 皆さん、日々有機農業にかけ精進をしているのですね!
 

そして、このイベントの主催者である相馬喜久男氏(写真右) は、大潟村農家(相馬農場)で無農薬米や減農薬米などいち早く有機農業を実践してきた第一人者です。
 「高い(オーガニック製品が高価なこと)には理由がある。有機農業を体験すると、それが身をもって解る。“安心”は、そのまま価値に直結するから。有機農業、若い人が興味を持ってやってくれたら嬉しい。若いうちはまだ、その価値を解らないにしても、後々“農家として何が大切か”に気付き、それぞれの仕事の中で価値を見つけていくようになるだろう。」と話す相馬氏。
 有機に関連して水を研究するようになった相馬さんはまた、「白神山水の水を飲む会」を定期的に開催し、活動の幅を広げているそうです。
 (よどぎみの親戚の父さんの釣り仲間でした。「遊びにおいで」と言っていただきました。)
 

「地産地消を進める会」の谷口篤子さんは、「こんなに人が来てくれるとは!嬉しい驚きです。食べることに興味がある人は皆、安全なものを食べたいと思っているはず。その証拠ですね。1996年に発足した当会も、食に関して自分たちにできることを、常に模索してきました。今回のフェスタに関しては、国の基準とはまた別に“なぜ今、有機農業が大切なのか”をもう一度考えるきっかけになればと思います」とお話してくださいました。
 できれば“体に害のないものを安心して”使っていきたいと思うのが、人の常ですよね。
 でもそれには、一人ひとりが、身の回りにあるもの(食品や布製品など)に関心を持ち、正しい目を持って選んでいくことが求められているのでしょう。
 ちょっとずつでも、“人に優しい”ものを。
 そうやって選んでいった時、人ははじめて生産者たちの想いに気付き、何気ないように送っている生活の有り難さに気づくことができるのかもしれません。
                        県央地区特派員よどぎみでした。
グリーン・ツーリズム推進協議会HP 
美の国秋田 桃源郷をゆく
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【ぺんしょん孫兵衛といえば・・・】
 ぺんしょん孫兵衛といえば、秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会の実践者(協議会会員)としても知られていますが、WWOOF(労働してもらう代わりに食事や宿泊場所を提供するしくみ。有機農業家や無農薬・無化学肥料で農業生活を営む人々と、日本各地・世界各国のWWOOFに興味ある人々とに、出会いの場を作っている。)の受け入れ活動をしている民宿でもあります。
 今回のオーガニックフェスタで、田口さんのブースで店番をしていたのは、WWOOFで滞在中の芳賀花子さんです。
 北海道出身の彼女は、東京に約10年住んだあと、意を決して単身インドネシアへ。
 日本独自の柵(しがらみ)から解放され、その地の文化に触れたことで開眼し、WWOOF生活を送ることになりました。
 「北海道の実家で、共に働いている農家さんがWWOOFをしていたので、存在は知っていました。けれど、東京の暮らしに疑問を持ち始め、とにかく旅に出て、暮らしている人々の生活に入りたいと思いました。どこに行く前も不安で心配だったけれど、行く先々の受け入れ農家さんが本当にいい人たちばかりで、いろんな農業の話も聞けて、勉強の日々です」と、熱く語ってくださいました。
 約1年間の登録期間中、7月より山梨・福島・秋田・岩手と周ったそうです。
 そして今日。このイベントがあることを知り、また田口さんの人柄に感銘を受け、岩手より戻って店の手伝いをしていたというのです。さすが、田口さん!!
 翌日秋田を発ち、別の場所に行ってしまうそうですが、田口さんは「いつでも、“居候”待ってるからなぁ」と目を細めていました。

2010年8月30日13:26 | 県央情報 | Trackbacks (0)

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