秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

道の駅にしめ「ハタハタまつり」

     県内広し、ハタハタ自慢。
 

ハタハタは、真冬の荒天時(いわゆる時化)に海が荒れ、水温が12℃を切ると産卵のために日本海沿岸の藻場に大群となって押し寄せます(これを「季節ハタハタ」と呼んでいます)。特に12月は県内沿岸漁の最盛期、漁港周辺は活気づき、大漁を祝う行事なども行われています。
 めずらしく陽気な日曜日の12月13日、西目でハタハタまつりが開催とのことで、さっそくよどぎみ行って参りました。道の駅にしめ「はまなすの里」では、西目漁港で水揚げされたばかりの鮮度の良いハタハタを求め、早朝から大勢の家族連れが賑わいました。
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「ブリコだらけだよ~」「しょっつる鍋食べてって~」「甘酒飲んでって~」と、威勢のよいお母さん達の掛け声が響き、ハタハタケースが山と積まれた直売テントは大盛況。よどぎみも、直売をしている地元の漁師のお母さん方とお話するべく寄ることに。

 

そこでハタハタを販売していた女性・加川さんと話が弾み、その流れで「いま外し方してっから、どうせだば見でけばいぃね」と、道の駅より車で1分とかからない柳橋富夫さん宅まで連れて行ってもらい、外し方(刺し網で採ったハタハタを、網から外す作業)の現場を見せていただきました。
 

屋内といえど、日がな一日寒い小屋内で行う「外し方」の作業時間はおよそ早朝5時前~午後17時。時間が経つとブリコが固くなり外しにくくなるので、基本的に「終わるまで」なのだそう。生魚を扱うため、常に気を抜けない作業ですが、「時化がおさまって凪になったら、再漁だ」と、晴れやかな笑顔で精を出します(ここでいう「凪」は、時化の対義語で、いわゆる波の穏やかな無風状態のことです)。
 ハタハタ漁師にとって、この時期が一番のかきいれ時であると同時に、家業としても生きがいとしても、次世代に繋げるため「やらなければならない使命」。だからこそ、皆で笑顔を持ち寄って協力していくことが大事だと、長年の経験で解っているのでしょう。

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11時からはお待ちかねの「ハタハタの重量当てクイズ」の時間です。これはハタハタの入った6箱分の合計重量を当てると6箱全てがもらえるという何とも太っ腹な大好評企画で、参加者たちは箱を持ったり独自に計算したりして重量を予測。

 

しかし残念ながらこの日は「ぴたり賞」は出ず、10gという僅差で近い数を予想した方に、優勝商品として3箱が贈られました。大量のハタハタを手にしたのは、何と!県南特派員の*けこ*さん!!…と、同姓同名の地元の方。「何故、此処にけこさんが?!」・・・少し焦ってしまった瞬間でした。

 

クイズの商品を当てにするも、残念ながら外れてしまった大多数の方(よどぎみ含む)は、なんとしてもハタハタを持ち帰らねばなるまいと、クイズの結果が出るやいなやハタハタの直売コーナー目がけて走っていきました…。

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民謡「秋田音頭」で‘八森ハタハタ’と‘男鹿ぶりこ’が歌われているため、ハタハタは男鹿から北部沿岸の特産と思われがちですが、じつは象潟・仁賀保・西目・由利本荘地域の漁獲高がダントツ!なのだとか。知らなかったでしょう。かくいうよどぎみも知りませんでした…。しかもこの周辺一帯のハタハタは、他地域よりも特に身が大きいことに定評があります。民謡が出来た頃、このあたり一帯は南部漁協の管轄で秋田藩ではなかったため、歌に盛り込まれなかったといわれています。

 

夕方になると、もうハタハタの直売コーナーは完売御礼。お母さん達は、「こっち(本荘由利方面)のハタハタが本場、なんとかPRしてげれな」と言いながら、ハタハタが入った発泡スチロールケースを片づけていました。県内どこも本場の「季節ハタハタ」。う?ん、ハタハタ自身は、どこを故郷と思っているのかな…。

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             ブリコよりも白子派の 県央担当よどぎみでした。

2009年12月18日15:51 | 県央情報 | Trackbacks (0)

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