1600年前、田園詩人陶淵明は「桃花源記(桃源郷)」という理想郷を創作しました。200年前、紀行家菅江真澄は、手這坂(八峰町)を訪れ、その村の美しさに感動し、「桃源郷」と讃えました。秋田県のグリーン・ツーリズム創世記に尽力された山崎先生は、荒廃した手這坂を憂い「桃源郷再生」を目指しました。

 秋田のグリーン・ツーリズムを桃源郷として表したのは、心の理想郷ということです。便利で効率的な生活から離れ、こころの束縛から解放されてみませんか。ここに掲載したモデルコースは、決して行程が決まったものではありません。思い思いの心の時間で田舎を楽しんで見てください。きっとあなたも、ブナ帯のもたらす自然の恵み、営々と受け継がれた豊かな民俗芸能や食文化、人とのふれあいを通して美の国秋田に「桃源郷」を思い浮かべることでしょう。


あきた里地里山だより

グリーン・ツーリズムがつなぐ地域の絆