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岩田幸助その1 岩田幸助その2 大野源二郎その1 大野源二郎その2



秋田市新屋の鹿島祭り(6月9日)。五穀豊穣、集落安全、天下泰平などののぼりを立て、若者たちが仮装をして笛、太鼓も賑やかに町内を練り歩く。 秋田県は梅雨期が短い。田植えから出穂までの70日間ほどは昼夜をわかたず水を田んぼに注ぎ込まなければならない。手や足で水車を回す。交代でやらなければならない厳しい作業である。
農繁期の昼食は家に上がる暇もなく、上がり框(カマチ)で小判形の飯びつからご飯を盛り、釜で作った味噌汁と漬物ですますこともある。ネコの手も借りたい忙しさである 田植えが終わってホッとするのも束の間、10日もすれば田打ち車(除草器)で田の上をひっくり返し、十分暖気にさらさなければならない。
除草は一番除草から二番、三番と続けられる。空高くカッコウの鳴き声が流れる 柔らかな日差しを受ける野良着。前掛けの藍の匂いがほのかに漂ってくる。
8月6日、秋田市では夏の睡魔を払う行事とされている「ねぶ流し」が行われる。稲穂をかたどった竿灯に肥料会社のPRをかいまみる。 お盆にお墓や仏壇に供える花や野菜を畑から取ってくる。8月12日には町のあちこちで「草市」が開かれる
毎年、北海道からおびただしい数のスズメの群れが渡ってくる。これを追い払うために、小屋を建て、子供たちが鳴子やブリキ缶を鳴らして続ける。 カカシも立てるが、スズメは驚かない。

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