• 実施日:令和元年11月19日(火)~22日(金)(3泊4日)
  • 会 場:美郷町宿泊交流館ワクアス
  • 対象者:まちむら交流きこう認定のGTインストラクターの資格を持つ人。公募により13名が参加。

11月、秋田県主催による、「グリーン・ツーリズム(GT)インストラクター上級編」となる「コーディネーターコース」が美郷町で開講されました。講師は、一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構(以下、まちむら交流きこう)の皆様です。交流による農山漁村の地域活性化をコーディネートする「企画立案者」を育成するため実施しました。

講義(座学)

参加対象は、まちむら交流きこう認定のGTインストラクターの資格取得者で、ステップアップを目指し、秋田県全域から受講生が集まりました。
1日目はテキストを使用した講義が中心で、体験プログラムを作る際に必要な手法や知識を学びました。

グループ研究

座学のあとは、グループ研究に移りました。実際に現地を歩き、グループごとに体験プログラムを1本企画します。早速、全員で美郷町六郷地区の実地踏査に出発しました。六郷地区と言えば、全国名水百選に選定されている「清水(しず)の郷」。こんこんと湧き出る清水を巡ると同時に、町の歴史を学び、地域資源を見つけます。この日は前日に降った雪が残っていて冬の様子を見ることができました。私たち雪国の人間にとっては当たり前の風景や習慣が、訪問者にとっては驚きや疑問になり得ることを再認識しました。

実地踏査から戻り、ここからは企画作り。最初こそ各自で案を練りますが、グループ内でテーマを決めた後は、白熱した話し合いが繰り広げられます。六郷地区、さらには美郷町の魅力をベースに、これまでの経験やアイディアを振り絞った、各グループが自信をもって作成した企画が生まれました。そしてプレゼンを行い、質疑応答を経た後に、受講生・講師陣全員による投票を行い、「最も参加したい」と思われる企画1本を決めました。

フィールドワーク

グループ研究発表後、最も票の集まった企画を作成したグループは、スタッフ(コーディネーター・インストラクター)役を、そして残りの受講生はお客様役になりきり、フィールドワークを行いました。具体的には、企画の一部である調理体験の実施で、県南地域の郷土料理である「寒天づくり」を行いました。

企画の設定は、夏休みの始まりである7月26日。参加するお客様は、美郷町外からやってきた家族連れで小学生も年配の方もいます。真夏の熱中症対策は?調理時の危険個所は?そのようなスタッフの危機管理やお客様を楽しませようとする演出の中、調理体験は純粋に楽しめる素晴らしい内容でした。

フィールドワーク後、受講生のみで「ふりかえり」の時間を設けて話し合いました。スタッフ側の感想、お客様側の感想、注意しなければならない点、すぐに真似できる演出、この「ふりかえり」で出た意見は、すべて自分の地域に持ち帰られる実践的なものばかり。有意義な意見交換ができました。それに、調理した「寒天」文化は県南を中心に広く秋田県全域のものでもあります。「寒天づくり体験、よかったなぁ。私たちの地域でもやってみる!」という感想が多数出ました。

講義をすべて終え、受講生はまたそれぞれの地域に戻って活動を展開しますが、今回の出会いで新たな仲間を見つけ、刺激をたくさん受けたのではないでしょうか。自分たちの地域をもっとグリーン・ツーリズムで盛り上げるために何ができるか、どんなことをしたいか、それぞれが見つけられた研修となりました。

  • 主 催:秋田県
  • 講 師:一般財団法人 都市農山漁村交流活性化機構【まちむら交流きこう】
  • 運 営:特定非営利活動法人秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会
  • 協 力:美郷町


日程表(PDF:103KB)