羽後町にある農家民宿2軒を会場に、秋田県主催による「令和2年度農泊ビジネス起業実践研修」が実施されました。今年度は、既に秋田県に移住された方で、今後のライフスタイルとして農泊ビジネスの起業を考えている方を対象に募集しました。ワークショップや講義、先輩移住者との意見交換等を通し、農泊ビジネスの起業について学びました。

<1日目>

講話・情報提供

はじめに、主催・担当者の県農山村振興課・宮田技師が挨拶し、続けて当協議会の藤原事務局長が「ここからはじめるグリーン・ツーリズム」と題して講話しました。起業に当たり必要となる法律や経営に係る知識のほか、県内の農泊ビジネスの状況を事例紹介を交えながら学びました。

昼食~農家キッチンあるもんで~

午前の部が終わり、研修会場の「かやぶき山荘格山」向かいにある旧長谷山邸に移動。そこで羽後町田代地域のお母さんたちが営業する「農家キッチンあるもんで」の料理をいただきました。お膳いっぱいに並べられた郷土料理を求めて、一般のお客様もたくさんお越しになる賑わいでした。

ワークショップ

午後の部は、まちづくりファシリテーターの平元美沙緒さん(写真左)によるワークショップをスタート。「起業する自分をイメージする」をテーマに、研修生に事前に提出してもらったワークシートを使って自分の考えを説明してもらいました。さらに、羽後町地域おこし協力隊の小森一太さんにもご参加いただき、ご自身の活動や課題などを紹介してもらいました。研修生がそれぞれ暮らす地域や課題も似ていることから、お互いにヒントを得る様子が見られました。

ワークショップ後半は、「起業後のビジョンづくり」の作業を行いました。平元さんが用意した、たくさんの「ことばカード(NVCカード)」の中から、小森さん含めスタッフが研修生それぞれに対し、「①顧客にどんな気持ちになってほしいか、②ビジョン達成のために必要なこと」について最も近いことばを2枚ずつ選び本人にギフトします。なぜその言葉を選んだのか理由を聞くことで、それは研修生にとっては共感であったり、気づきであったり、たくさんの角度からの視点、考えを吸収する場となったようです。

その後は、田代地域にUターンし、農家民宿を開業した格山(オーナー:阿部雄太さん/写真中央)と阿専(オーナー:阿部英之さん/写真1枚目・前列左)に分宿しました。夕食を交えながら先輩移住者であるオーナーと意見交換を行い、アドバイスをいただくなど有意義な時間を過ごしました。

<2日目>

起業プランに関する講話

2日目の研修会場は、阿専です。午前は、三種町で「JAンビニ ANN・AN(ジャンビニアンアン)」という地産地消のお店を運営管理する泉牧子さんに「起業プランの作成」に関するレクチャーをしていただきました。JAンビニ ANN・ANは、これまでJA秋田やまもとが運営していましたが、今年4月より立ち上げに関わった農家の女性たちによる運営に切り替わったそうです。JAンビニの一貫したコンセプト、独立後の経営面の話、泉さんが携わった商品開発や他の産業との連携など、これまでの話を例に挙げ、アドバイスをいただきました。

昼食~阿専~・ワークショップ

そして、この日の昼食は、阿専で営むカフェのランチをいただきました。田園風景を眺めながらいただく特製のキーマランチに癒されました。午後の部は、オーナーの阿部さんにもワークショップにご参加いただきました。司会は、再び平元さんにお願いし、まずは、自分のフィールドにある魅力や課題を資源と捉えた資源カードづくりからスタート。

そして、資源カードの内容とその理由を全員で共有し、次のワークとして、カードを組み合わせ、新たなコンテンツが考えられないか全員で案を出し合いました。

最後に、研修生と講師陣との相談タイムを設けました。研修生は2日間の研修をとおして自分自身の考えを改めて整理でき、やるべきことや課題が明確になったようでした。

以下、研修生の皆さんの感想です。

  • 農泊に対する視野がとても開けたことがこの研修に参加して一番良かった点です。格山の雄太さんも阿専の英之さんも30 代で農泊に取り組むプレイヤーがいるという事自体が私にとってはとても新鮮でした。
  • せっかく近場の2つの宿での体験だったので、お二人一同に介しての本音トークというかそういうお 話を伺える場があったらもっと新しい発見があったようにも思いました。

「農泊ビジネス起業実践研修」に関するお問合せ

秋田県 農林水産部 農山村振興課
TEL:018-860-1851 FAX:018-860-3815
E-mail:nosanson@mail2.pref.akita.jp