大森町グリーン・ツーリズム推進協議会 主催
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棚田オーナー特別企画

ランタン作りとホタル観賞会

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 2012年7月14日(土)

 

不安定な天気が続き、延期をして実施に至った大森町の棚田オーナー特別企画。梅雨が明けない7月中旬、この日はオーナーたちの願いが届いたかのように、棚田の緑にキラキラと夏の日差しが差し込みました。
オーナー以外も参加できる、特別企画のランタン作りとホタル観賞会。すっぽりと夕闇に包まれる農村を、この日ばかりは揺れるオレンジの灯が優しく棚田を縁取りました。
 
 
 

棚田を管理する、塚須沢集落の佐藤昇悟さん宅のガレージにオーナーと参加者が集まりました。

家族で市民農園を管理するほど農業に関心のある方、「楽しそう!」という気軽な気持ちで参加してくれた皆さんなど様々です。

 

「楽しい一夜を皆さんで過ごしましょう」と昇悟さんからご挨拶。

 
作業に取りかかる前に、棚田に生育した苗の様子を見学に行きました。現在の状況は、例年より苗の丈は10センチほど低いそうです。「横手盆地は、米作りには最高」と話すも、農業を維持する難しさもお話しされました。
宮城県や横手市内外からお集まりいただいた皆さんで「ハイ!チーズ☆」
 
     
ランタンづくり開始!
①洗ったペットボトルの容器にキャップをはめます。
  ②ドリルを使って、キャップに小さな穴をあけます。その穴にビスをねじ込みます。
 
③カッターでペットボトルを半分に切ります。(写真は、参加してくれた秋田百笑村の佐々木道義さん)   ④ペットボトルの口がある方を逆さまにして、もう一方の底部分にはめ込みます。そして、ビスにロウソクを取り付けます。
 
出来たランタンの側面に、ちびっこたちがマジックでお絵かき。いろんな模様を描きました。「わたしだってできるもん」。そんな心の声が聞こえてきそうな1歳のオーナーちゃん。
塚須沢集落でランタン作りをするのは3回目。こうして回を重ねる度に、使いやすい道具や効率的な作り方を発見。予定より早く完成しました。
 
ガレージに迷い込んだオニヤンマを追いかける子どもたち。虫取り網は持参です!「子どもたちの声が聞こえていいなぁ」と大森町の大人たちが見守ります。
     
 
 
ランタンの点灯前に軽く夕ご飯をいただきました。大森町グリーン・ツーリズム推進協議会の後藤洋子会長(右)と平元由美子さん(左)   おにぎり2種と豚汁がこの日のメニュー。さっぱりした漬物も各テーブルに。暑くても大人気の豚汁でした。

陽がまだ明るい5時半。涼しいガレージの中で、「こんな時間に夕ごはん食べることなんてないよ」と農家さんが口をそろえます(^^)。塚須沢集落にとって特別な夜に備えて体力つけないと!
 
 よし、やるぞ!

今年、みんなで作ったランタンは約200個。水を入れて倒れないようにしたランタンを段々に重なる棚田に並べ、火を灯して歩きます。
 
 
 
傾いた陽が一気にスピードを増して隠れ始めてしまう中、参加者たちの作業もピークを迎え、同時にオレンジの光の数が増え始めました。ランタンで照らされる自分の集落を一目見ようと、各家々からも住民の皆さんが集まりだしました。

ろうそくの灯で形どった「つかすざわ」の文字。記念撮影を終えた後も、皆さんそこに留まり、真っ暗闇に隠れた棚田、しかしその存在を教えてくれる優しい灯をしばらく見上げていました。

 
 
大森町グリーン・ツーリズム推進協議会から子どもたちに花火のサプライズ。そして、ホタル観賞もしましたよ。案内された真っ暗闇に進むと、弱く小さな光が付いたり消えたり、ぴゅーっと動いたり。「ホタルを子どもに見せたかった」と話す参加者の皆さんも満足してくれたようです
(小さな光の軌跡を私の腕では写真に残せませんでした。ごめんなさい!)
 
 

 

日中のガレージとは雰囲気を変え、宴モードの塚須沢。オーナーや参加者のほか、集落の皆さんも交じって特別な夜を楽しみました。
酒を注いで回り、そこにいるみんなに話しかける昇悟さんは、「今年もよかった」と一言。決して派手なイベントではないけれど、集落内外の人が交流を図り、協力してひとつのイベントを成功させました。「棚田オーナーを通して、塚須沢のみんなが元気をもらっている」と以前聞いた昇悟さんの言葉を思い出しました。