棚田オーナーツアー2010

 春感ツアーin塚須沢

2010年5月29日

県内初となる棚田オーナーツアーが、5月29日横手市大森町塚須沢集落で始まりました。

オーナーはひと組一万円ほどの会費を支払い、田植えなど数回のイベントに参加。
集落住民との交流を重ね、秋には収穫したお米をもらいます。

地域の枠を超えて、棚田のある風景を維持していこうという取り組みです。

1回目となる田植えには、秋田市などから応募した親子ら18人が参加しました。

 
田植え

今回事業を受託したのは、横手市の大森町グリーン・ツーリズム推進協議会(会長後藤洋子)

伝統の棚田を守っている塚須沢集落のみなさんと協力し、オーナーたちを受け入れました。

米作りや農作業については集落住民が指導をし、昼食などを協議会が準備をします。

あいにくの空になってしまったこの日でしたが、集落の人から苗を受け取り、

オーナーたちはさっそく長靴や素足になって田植えに挑戦。

秋田市から参加した大野さん家族(左)は、「農業体験には何度か参加していますが、

子どもたちも慣れている程ではないので楽しんでいます」と話していました。

オーナーたちの様子を遠くから見守る集落の男性(左)。

男性が「みんな上手だ」と褒める横で、お母さんたちはせっせと手直しです(右)。
秋の収穫まで、日頃の管理は塚須沢集落のみなさんにお願いすることになります。

この日、みんなの熱い視線を集めていたのが、美郷町六郷から参加の伊藤啓太郎くん。

塚須沢集落自治会長の佐藤昇悟さんの田植え機に乗せてもらってご満悦です。

父親の毅さんは「啓太郎に農業体験をさせたくて」と参加されたようですが、

その想い以上に、啓太郎くんは楽しんでいた様子。

啓太郎くんの「たーのしいー!」の声に、塚須沢のみなさんも嬉しそうです。

ここ塚須沢でも今では機械を使って行う田植え。しかし、農地整備が行われていない

このような棚田では、これ以上大きな田植え機は入れられません。小さな田んぼが並ぶ
棚田は見るものにとっては非常に美しい光景ですが、その裏には見えない苦労があるのです。

佐藤さんは「みなさんが植えた苗は、わたしたちが責任を持って管理していきます。

きっと美味しいお米になると思うので期待していてください」と話していました。

 
昼食

昼食には、大森町グリーン・ツーリズム推進協議会のお母さんたちが作ってくれた、

おにぎりと豚汁、そしてがっこ(漬け物)。疲れた身体を癒してくれます。

   

じゃがいもの定植

午後は、集落の畑を借りてじゃがいもの定植を体験。夏に収穫します。
   

参加者ごと(個人や仲間・家族ごと)に畝が用意されていました。

これで、正真正銘の「自分のじゃがいも」が育つことになります。

   

横手市から参加した、平山修誠さん(左)。美味しく生長してくれることを願いつつ

佐藤会長に「親分あとは頼むよ!」とひとこと。

急きょご主人が来れなくなってひとりで秋田市から参加していた石川道子さん(右)とは、

イベントの最中絶えず楽しいお話をさせていただきました。

   
じゃがいも畑の立て札作り
最後に、じゃがいも畑に付ける立て札を手書きで作りました。
 

イラストを描いたり、「おいしくなあれとコメントを書いたり。収穫が楽しみです。

   
春感ツアーを終えて

塚須沢集落自治会長 佐藤昇悟さん

 

初めての取り組みに、塚須沢集落のみなさんも期待半分不安半分といった様子でした。

自治会長の佐藤さんは、「不安もあったけど、天気も良くてとりあえず安心しました。
自分たちも初めてのことだし、“お客さん”を迎えるわけだから、
これから、アンケートを読んでみんなで活かしていきたいです。
農業をずっとやってると、苦しいとこもたくさんあるし難儀なところもだんだん見えてくる。
でもこうしてよその人の笑顔を見ると、もう一回頑張ってみようかなって思うんですよね」
と交流から得られるものの大きさを実感しているようでした。

 

オーナーは体験を通じて癒しや経験、収穫の喜びをもらい、
そして、受け入れる側は、改めて農業や土地への理解と愛着を深める。
その双方向の心の交流がこれから一年間続いていくことで、
結果みなさんの心に生まれる気持ち、得られる「もの」とは何か―。
わたしたちも、この秋みなさんの心にどんな花が咲くのか

見守っていきたいと思います。

県北担当やっつ


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