大森町グリーン・ツーリズム推進協議会 主催

棚田オーナーイベント
第4弾! 秋感体験

2011年10月1日実施

 どろんこの田に素足で入って手植えをした6月。あれから苗はすくすくと大きくなり、緑色から黄金色に姿を変えて立派なお米に生長しました。

 実りの秋。心配された天気が私たちの味方をする中、横手市大森町塚須沢集落の棚田にて、 棚田オーナーイベント・第4弾秋感体験が行われました。

待ちに待った稲刈り体験の様子をご紹介します。
■主催:
大森町グリーン・ツーリズム推進協議会(以下、大森GT)

 
ひたすら稲を刈る!

黄金色に染まった田に足を踏みいれ、手刈りした稲をまとめる作業を棚田管理者である佐藤昇悟さんから教えてもらいます。非農家である参加者の中には、昨年度のオーナーさんもいらっしゃいますが、1年ぶりの作業に、あちこちから「あれ?」「あれ?」頼りない会話が聞こえてきます(^^)そのたびに、佐藤さんが丁寧に指導してくれました。「せめて自分のおにぎり分は採ってね」と佐藤さん。

大きく頭を垂れた稲と同じくらいに腰を曲げ、ひたすら刈り続けます。繰り返すうちに、その作業はどんどんスピードを増し、全員の協力で田1枚の半分以上を刈ることができました。棚田オーナーの皆さんのほか、気付けば取材にきていた男性も「鎌、貸して」と黙ってはいられないご様子。「子どもの頃、いっぱいやったんだ、体が覚えてる」とサクサク作業をお手伝い下さいました。

 
お昼ごはん
農作業後の心地よい疲労感を感じる私たちを、美味しいお昼ごはんを作って大森GTのお母さんたちが待っていてくれました。おにぎりにいものこ汁、煮物と何気ないお料理に見えるかもしれませんが、ここでの食事は本当に美味しい!ご馳走様でした。
 
午後もひたすら刈る!&束立て

午後も稲刈りの続きを行いましたが、ある程度作業が進むと、佐藤さんが刈った稲を、穂を下にして田に立てる作業に取り掛かりました。刈った稲は2~3日の間このまま干してからはさがけにするそうです。束立てと言われていますが、「うま」とこの地域では呼んでいます。簡単そうに見えてこれがなかなか難しい。まさに熟練の技!また、この“うま”の数を数えて収穫量を予測するんだとか。概算で4俵分とのことでした。天水米の出来に期待が膨らみます。


 
作業中にカマキリのタマゴ見っけ♪
棚田に向かう途中で農家さんからもらったぶどうをこっそり…(^^)
完成!!

稲刈りを終え、なんとも言えない達成感!

田植えから4カ月が経ち、この達成感を感じているのは、オーナーや参加者ばかりではなく、体験受入をしながら毎日田んぼを管理し続けてきた佐藤さんにとっても大きな喜びとなったに違いありません。照れながらも収穫した稲を手に、素敵な笑顔を見せてくれました。

 
ぶどうの収穫
 
稲刈りを終え、棚田からの帰り道にある同じ塚須沢集落の方が営むぶどう園に立ち寄りました。、瑞々しいぶどうをパクパク…パクパク。このぶどう園は、今年の大雪の被害を受けたそうですが、こうして実を成すことができたそうです。そのご苦労をお聞きすると、更にぶどうの美味しさが体に沁みわたるようでした。

実際に、収穫体験もさせていただきました。子どもたちは収穫体験より食べることに夢中でしたが(笑)あまりの美味しさに、イベント終了後、車でこちらのぶどう園まで引き返し、箱買いするオーナーも!
 

今回の秋感体験の様子は、YouTubeでもご紹介しております。
ぜひご覧ください!
(編集:県農山村振興課)

オーナーの本来の役目は、この棚田の美しい景観を地域住民と一緒に守ること。

 

しかし実際は、この棚田の中でたくさんの人との出会いがあり、
親睦を深める交流があり、また食育といった学びもあり…。
棚田のためにできること”より、私たち参加者が棚田から学び得るものの方が
とても多かったように思います。

 

第4弾となった充実の稲刈り体験を終え、残すはラストの収穫祭!
締めくくりのようで、ちょっと淋しい気もしてしまいますが、
自分たちの手で作ったお米を食べる喜びに浸りたいと思います♪

次回は11月19日。

 

県南担当 けこさん