以前にもお伝えした、横手市山内・三又集落で地域ぐるみの活動を進める、三又営農生産組合。

今回は地元・横手城南高生が、秋田県の伝統野菜“山内にんじん”の種まきをお手伝いするとのことで行ってきました!

★地域貢献したく、城南高側からお手伝いできることはないか、と4年前に組合に話を持ちかけたのが始まりだそう。

「故郷の良さを見直そう」
常に、キャンセル待ちの人気があるアクティブボランティア。4回目を数える種まきには29名が参加しました。
私がお世話になったのは、同組合・高橋登さんのお宅です。

山内にんじんの小さな、小さな種。


「山内にんじんは光を求め、競争して育とうとする。だから20㎝の間隔をあけて、3粒か4粒ずつ点蒔きして。」
貴重な種を大切に。

同組合が扱う山内にんじんは、市販の種とは異なり、農業試験場から提供されたものを使用しています。

 

「いずれは自分たちで種を作れるようにしたい」

「こんな小さな種で本当に芽が出るか不安だよ。育たなかったらショック。」

「ショック受けるのは私たちより、農家さんだべ」

山内にんじんの種を蒔いた6aの畑のすぐそばには田んぼ。思わず笑ってしまうような、カエルの大合唱。

汗を流す私たちを励ますように、小鳥のさえずりも聞こえてきました。

「先輩達や前に参加した子たちに『楽しいよ』って聞いていたので、前回の田植えから参加することにしました。」

この日、地元テレビ局(AKT)の取材も入りました。(7月下旬放送予定)


「三又サイコー!!」

  三又営農生産組合
組合長 石沢英夫さん(右)

    高橋 登さん(左)

石沢さん「一人では投げ出してしまうことも
みんなでやると最後までできます。集団のチカラです。また収穫の時に来てください」

高橋さん「三又のこの周辺は皆さんのような若い年代が少ないです。皆さんが手伝いに来てくれること、いつも楽しみにしてます」

▲お父さんたちが畑で仕事をしている間、お母さんたちがお昼の準備を。 ▲高校生のみんなもお手伝い。手際良くできたね♪ ▲山内といえば、やっぱり芋の子汁!ミズの浅漬けのほか、たくさんご馳走になりました。

▲みんなで一仕事したあとの食事は格別に美味しかったのでは?芋の子汁は地元の名物とはいえ、大好評でした。

▲炎天下のもと2時間の農作業は楽なものではなかったはず。でも、こんなに素敵な笑顔を見せてくれました。

 

参加することに意義がある!


あえて、ありのままに伝えます。

参加した動機を聞くと、積極的な返事のほかに、「内申書に書くことができるので…」という答えが何人かから返ってきました。

参加者全員が高3生。受験を控えた彼女たちの正直な声だと思います。当時の私でも同じ答えをしたかもしれません。

でも、
みんなが口を揃えて答えてくれました

「楽しかった!」

 

農業に携わる機会がない、もしくは経験がない彼女たち。参加動機は様々。しかし、農業の入り口に立ったことに、大きな意味があるように感じました。これを機に、農業との距離を少し縮めることができたのですから。

横手が誇る、「山内にんじん」大きくなりますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆三又最高☆城南万歳☆

 県南担当 けこさん

 

取材協力 : 三又営農生産組合(三又旬菜グループ)

  〃  : 秋田県立横手城南高

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