農家民宿「重松の家」の仕事(’11年11月~’12年1月)

「イングリッシュコテージ」での交流

秋田市上新城の冬の景色 

 グリーン・ツーリズム活動の柱となっている、受け入れ農家さんたち。彼らの本業である農作業の様子を、秋田市上新城の農家民宿重松の家の一年を通してご紹介してきましたが(農家民宿「重松の家」春の仕事(2011年4月~5月)農家民宿「重松の家」夏の仕事(2011年6月~7月)農家民宿「重松の家」秋の仕事(2011年8月~10月)をご覧ください!)、冬の「重松の家」では何が行われているのでしょう?気になりますね。

 また、昨年秋田市に新しくオープンした農家レストラン「イングリッシュコテージ」に伺った際の様子も併せてご紹介。交流の様子をどうぞ。

 ◆農家民宿にナマハゲがやってきた!~小正月・餅つき体験~

 1月15日、秋田市上新城の小正月行事として、農家民宿「重松の家」で餅つき体験が行われました。
 それに合わせて、秋田市の農村資源活用促進事業の委託を受けた「太平山観光開発㈱」が「お気軽♪グリーン・ツーリズム」として参加者を募集し、市内在住の親子6家族が身近な農村風景の中での体験交流を楽しみました。

農家民宿「重松の家」での餅つき体験

 さ~、始めるよ!ぺったんこーぺったんこ。佐藤ご夫妻が見本を見せ、次に参加者が体験。

佐藤重博さん・祐子さん夫妻

 初めて持つ杵の重さを実感しながらの餅つき体験となりました。

農家民宿「重松の家」での餅つき

 今回は、県外から秋田市に転居した家族が3家族、参加されていました。中でも、昨年の5月に愛知県より赴任し、秋田の冬は初めてという山中崇雅さんは、「もともと私は千葉の出身で、実家にいた頃はよく親父が正月前に餅つきをしていました。懐かしいです。その頃手伝った感触は残っているのに、思うようにいかないもんですね」と言いながらも笑顔。奥様の恵子さんは、「夫がつくタイミングに合わせたつもりが、難しい。あいの手、よほど相性が良くないと…」と苦笑。すると祐子さんが「夫婦は、仲良くしないと前に進まねで~」とはっぱをかけているのが面白かったです。「重松の家」の佐藤さんご夫妻のようになるには、あと何年必要なのでしょうね。
 娘の望瑛(のえ)ちゃんも、ニコニコ笑顔。「餅つきも雪遊びも、楽しくって仕方がないみたいです」と、お母さん。「温かい地域からいらして大変でしょう」と言うと、「寒いです!」と笑いながら、「ですが、せっかく秋田という地に来たんですから、子どもが小さいうちこういった体験をさせてあげようと思って」とのこと。

 今日という日が、お子さんの楽しい思い出の1ページに加わりますように…☆

秋田の餅

 餅つきの後は、ついた餅の試食会。左から、ゴマ餅・黄粉餅・餡餅・汁餅(つゆもち)。「重松の家」の佐藤祐子さんのご厚意により、巻きずしやがっこなども一緒に振る舞われました。

つゆもち

小エビでダシをとった汁餅(つゆもち)。

農家民宿「重松の家」のがっこ

祐子さんお手製のがっこ。

農家民宿「重松の家」と、その仲間たち

 今日のように大人数の体験受け入れを行う時には、いつも手伝いに来てくれる地域の仲間たち。祐子さんは、常々「私は彼女たちに助けられて、こうしてできるんだ」と言います。この日も、祐子さん(右端)が参加者に紹介。照れる皆さん(笑)。

臼を洗う佐藤洋子さん

 餅つきの後片付けの一コマ。手慣れた手つきで、ひとり臼を洗う佐藤洋子さん(分担作業で、他の方は台所で食事の準備)。

 よどぎみ少し手伝いましたが、力とスピードは洋子さんの足元にも及びません(笑)。

太平山観光開発のスタッフら

 「太平山観光開発㈱」のスタッフが、農業についてのクイズを子ども達に出題。和気藹々と盛り上がりを見せてきた頃…

上新城のナマハゲで泣きだす子ども

 「ウォー!」と言いながら、3体のナマハゲが!包丁を持って玄関から土足で座敷に上がりこむと、その迫力に泣きだす子どもたち。 

上新城のナマハゲ

 即座に祐子さんが奥の部屋からお神酒や馳走の入ったお膳をナマハゲの立ち位置まで運び、退座すると、ナマハゲがどっこらしょと腰をおろします。次の瞬間、正面切って重博さんが身を乗り出し、土下座。「まぁまぁ、まずはこさ休んでけれ。うちには悪さする子どもはいねんでもって」と、酒と食事を勧めました。

上新城のナマハゲと共に

 この場合、「ナマハゲに会えるよー」なんてあらかじめ言わない方が、効果があるかもしれませんね。

 お膳に手を付け機嫌を直したナマハゲはこの後、次の家を目指し帰って行く…ところ、今回特別にナマハゲに長居をしてもらい、撮影会となりました。

上新城のナマハゲ

 何というか…ナマハゲと笑顔で写真を撮るって、すごく不思議な気分。

 本来の意味からしてもナマハゲには怖い存在でいてもらいたいなぁと思ったよどぎみ。

 写真は、帰ってゆくナマハゲ。

雪あかりと家のあかりで照らされる庭

 秋田市上新城に古くから伝わる「上新城のナマハゲ」も、男鹿のナマハゲ(男鹿市真山)、能代のナゴメハギ(能代市浅内)、象潟のアマノハギ(にかほ市象潟町小滝)、豊岩のヤマハゲ(秋田市豊岩前郷)、雄和のヤマハゲ(秋田市雄和平沢)、他に遊佐のアマハゲ(山形県遊佐町)など、東北の沿岸各地域に点在する厄除け行事と同様、藁のケサに深く掘られた面をつけ、今年一年が無病息災であるよう家々を周って歩きます。
 こちらでは年の瀬ではなく、毎年1月の15日と決まっているそうで、そのため今年はタイミング良く日曜日に重なり農村体験イベントと合わせることができたというわけです。
 「重松の家」のお父さん・佐藤重博さんによると「俺の爺さんから聞いた話では、上新城のナマハゲも他地域のナマハゲ同様古くから存在していた。代々、家の長男が受け継いていく大切な小正月行事だったが、現在は小又と白山の二集落が『双葉親交会』としてやっている。まぁそもそも、子どもがいねば必要のねぇ行事だども…」
 近年の少子化によりその存続が危ぶまれている「上新城のナマハゲ」ですが、観光化されていないぶん、年に一度の出現に人々は畏敬の念を抱き、古き時代の面影を残してきたともいえます。

✿ 農 家 レ ス ト ラ ン 「 イ ン グ リ ッ シ ュ コ テ ー ジ 」 で の 交 流 ✿

 グリーン・ツーリズム活動に取り組む実践仲間(協議会会員)のもとに、「重松の家」御一行が訪問するのも、恒例行事となりつつあります(前回の様子はコチラ)。2012年1月26日訪問したのは、昨年12月秋田市内に新しくオープンしたばかりの農家レストラン「イングリッシュコテージ」。

 先にお伺いしたよどぎみの話を聞いて行ってみたくなったとのことで、祐子さんの「あなた案内して」の一声で、またもや同行させていただくことに…。

イングリッシュコテージの玄関

イングリッシュコテージの玄関を入ってすぐ、大きな生花のお出迎えに、「おぉ~!」の歓声が。

茶室

料理の担当をしている美保子さんは、お茶の先生でもあります。茶室見学もさせていただきました。

イングリッシュコテージのサラダ

玉葱やカブ、ヤーコンなどをブルーベリーソースで味付けしたサラダ。見かけは華やかですが、素材の味を大切にしています。

メレンゲに生クリームとラズベリーソース

コースのデザート。メレンゲに生クリームとラズベリーソース。どなたかが、「女子力がアップした気がするべ」とおっしゃっていました。

「重松の家」の佐藤祐子さん「イングリッシュコテージ」へ行く

 初めての本格的な英国式ランチ&ティータイムに、「農家レストランって聞いていたのと、全然イメージ違ってビックリ!」と、皆さん驚いている中、当の祐子さんは「でも、見るもの全てが珍しいなんてこと最近は中々ねぇべ。いい体験でぎたな」とご満悦の様子。

 オーナーの桂さんをつかまえて、栽培しているベリーについての話、果てはイギリス文化への質問に至るまで、次から次へと楽しいお話が飛び出しては止まりません!そんなお母様方の質問に、ひとつひとつ丁寧に答えていく桂さん(笑)。

 今回訪問したのは、いつものメンバー(※農家民宿「重松の家」で日頃から手伝いに来てくださる上新城地域の方々)ではなく、祐子さんの学生時代の友人です。そんな気心の知れた級友との再会に、新たな出逢いが重なるという、とても素敵なひとときを過ごされていましたよ!

イングリッシュコテージのパン

こちらは手作りブレッド。レーズン・くるみ・ブルーベリーが入ったものと、くるみ・ココアが入ったもの。2種類を作り分けるなんて、細やかですね!

イングリッシュコテージのアフタヌーンティー(1月のデザート)

イングリッシュコテージのアフタヌーンティー(1月のデザート)。今回は特別に、全てのメニューを少しずつ試食させていただいたのでした★(交流特典?!)

「重松の家」の佐藤祐子さんと、「イングリッシュコテージ」の千葉桂さん・美保子さん

「重松の家」の佐藤祐子さんと、「イングリッシュコテージ」の千葉桂さん・美保子さん。秋田市同士、今後も交流が続きますように!

千葉桂さんと、美保子さん

「イングリッシュコテージ」のオーナー・千葉桂さんと、料理担当・美保子さん。

「イングリッシュコテージ」のHPはコチラです。

 ◆グリーン・ツーリズムを楽しむ女子会

「重松の家」での女子会

 現地特派員仲間のけこさん(いつもは県南担当です)が、日頃からグリーン・ツーリズム(以下GT)を一緒に楽しむ気心知れた友人たちと、農家レストランとや農家民宿を満喫する女子会を開き、のんびり楽しんできたようです。

こちらは、けこさんのブロググリーン・ツーリズムを楽しむ女子会 *三種町~秋田市*をご覧下さいね!

 訪れる人々にとって心地の良い、農家民宿。農家ならではの体験メニューやほっと和む田舎料理で、常に笑顔で私たちを出迎えてくれる彼らには、余裕すら感じます。それをあたりまえのように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこには農家として生きて来た誇りと弛まぬ努力、気遣いがあることを忘れてはなりません。何故なら、彼らは本業が農家(または地域にお住まいの人々)だからです。接客業の勉強をしてきたわけでも、テーブルマナーを習ってきたわけでもなく、はるか昔から地域に伝わってきた生活の営みを時代時代のニーズに合わせ、その時々に暮らす人々が受け継いできたことが、何にも代え難い彼らの「力」となっています。

 それが顔ににじみ出るからこそ、訪れた人はその豊かな表情に魅了され、また「来よう」と思うのでしょう。農家民宿に訪れた人は、自然と皆と協力し合います。会話の花を咲かせます。そこでは、「人々が共存している」証を学び、「人は単独では存在しない」という基本的なことを思い知らされます。

 季節はまだ冬。しかし季節は巡り、かならず春が訪れます。生命の息吹を聞き、収穫の季節を迎え、次の時代に繋げていくため、人々は厳しい冬を乗り切るのです

 

県央地区現地特派員 よどぎみ

重松の家「冬」の看板

 2012年1月15日、小正月行事(餅つき)で伺った際の外観。もっさり雪が積もって看板の下の「の家」が見えなくなっていたので、雪かき発掘。

【農家民宿 重松の家】

 住所 秋田市上新城小又字田中13
 電話&FAX 018-870-2345
 代表 佐藤重博・祐子
 宿泊料金 1泊2食 6,000円

      朝食のみ 5,000円

  ※「卵かけごはん」は基本、

   宿泊者のみに振る舞われます。
 その他 全予約制(1日1組のみ)
     客室数は2部屋、定員7名
 
★団体受け入れなどに対応致します。
  お気軽にお問い合わせください。

 ★ お ま け ★

雪で遊ぶ子どもたち

雪のたまった庭で遊ぶ子どもたち。

あっ!

オノマトペ(擬声語)を入れるとすれば、「ドベシャ!」

 


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