農家民宿 一の重へ。
~国際教養大生による支援者の支援~

2011年4月20日
一の重オーナーと教養大生

東北地方太平洋沖地震発生から1か月余りが過ぎた4月。
その震災の影響で、まだ春休みを過ごしていた
国際教養大(以下、AIU)の皆さんが、仙北市西木町にある、農家民宿 一の重を訪れました。一の重オーナーの佐藤郁子さんは、グリーン・ツーリズム西木研究会のメンバーであり、3・4月は甚大な被害を受けた被災地への炊き出しや、西木町に避難者した方々のお世話に奔走しました。それを知ったAIUの皆さんが、遅れていた一の重の農作業をお手伝いしたい、と買って出たのです。
写真:(前列左から)一の重 佐藤重光さん、郁子さんご夫婦
   (後列左から)教養大生 安友紫乃さん、木村優里さん、神洋子さん

*農作業開始
 
まずは、ほうれん草の選別作業から。直売所から、加工用のほうれん草の葉が欲しいとの依頼を受けて丁寧に切りそろえました。だんだん、慣れた手つきでスピードもアップ!
 
更に、ほうれん草の重さを量って出荷準備。   「できました!」 
     
*ビニールハウスの張り替え
 
次は、風化し、破れてしまったハウスのビニールを張り替えるお手伝い。お父さんが手順をしっかり伝授してくれました。
 

農作業の中で何事もきちんとタイプなお父さんに、大ざっぱなお母さん。そう言って笑わせてくれたのは、お母さんこと郁子さん。

そんな話をしながらも、みんなで一気にこなしてしまえば、あっという間に手間がかかる作業もおしまい!

合間には、お母さんが得意の「ゆべし」を作ってくれて、ハウスの中でたばこ(秋田の方言で休憩の意)も楽しみました。

*お昼ごはん
午前中の農作業を終え、準備してくれたお昼ごはんに手を合わせます。
「いただきます!」
元気に声も合わせた後は、「おいしい~♪」の連続でした。ご馳走様でした!


お昼ごはんのお礼は食器洗いと後片付けでお返しを。お母さんも大喜び♪
 
     
*むらっこ物産館へ

(2010年6月撮影)
午後の作業に入る前に、お母さんが田沢湖畔そばの直売所・むらっこ物産館に連れて行ってくれました。

山菜が少しずつ店頭に並び始めた季節。館内ではふきのとうの天ぷらを試食でいただくことができ、その一枚ずつ丁寧に揚げられた調理法は新鮮で、おいしいものでした。
他にも星雪館のおやき麺恋こまち(米粉揚げ麺)、ほうれん草アイスなどをみんなで食べてお腹パンパン!!満足、満足。

     
*農家民宿一助へ ー再会ー
 
むらっこ物産館からの帰り、お母さんは農家民宿一助に寄ってくれました。実はこの日、西木町を訪れたAIUの皆さんは、今年2月に農家民宿一助に泊まりがけで雪下ろしのボランティアに参加してくれていたのです。(そのときの様子はこちら。)2か月ぶりの再会に、お互いにぱぁっと目を輝かせていました。「今度はそばを食べに来ます!」その言葉は、また会いにくる約束に違いありませんでした。
 
*農作業 再び…
 
また自宅に戻り、農作業の再開です。黄色い花を咲かせた小松菜を収穫。   播種機。「こうやって動かすんだよ」とお母さんが見せてくれました。大規模な米農家の苦労を垣間見た休憩時間。
     

最後の作業は、ハウスでほうれん草の収穫です。収穫と言っても、時期を逃してしまったため処分されてしまう野菜たち。
「まだ食べられるところもあるから、選んで好きなだけ持ってっていいよ。」その言葉に有り難くうなずき、作業を進めました。おしゃべりを楽しみながらも、彼女達の手が止まることは最後までありませんでした。
     
*お別れのとき…
 

農作業後、再び向かい合い、お別れの時間。
AIUの彼女たちは、一の重を訪れたお客さまたちが書き記すノートに、メッセージを残しました。

**神洋子さん**(写真左から1番目)
「今日はお手伝いと言う名の楽しい時間をありがとうございました。ほうれん草を刈るのがすっごくおもしろかったです。幸せな時間を過ごせました!お母さんもお父さんも優しくて嬉しかったです。絶対また来ます!!(一部抜粋)」

**安友紫乃さん**(写真左から2番目)
「ものすごく手厚いおもてなしをしていただいて、ありがとうございました。私たちの労働がちゃんとお手伝いになっていたのか不安ですが、またぜひ作業のお手伝いをさせてください!お父さん、お母さん、おばあちゃんとにゃんこにもまた会いに来ます。(一部抜粋)」
**木村優里さん**(写真左から3番目)
「今日初めてお会いしたのに、なんだかずっと前から皆さんを知っていたような一日でした。農家の皆さんと触れあえば触れ合うほど、その温かさを感じます。これからも長い時間、ずっとずっと仲良くしていただけたら、と思っています。また手伝いに来ます。(一部抜粋)」
     
 

大きな爪痕を残した震災に、誰もが強く心を動かされたはず。
今回、AIUの皆さんが西木町を訪れたのも、「自分にできること」の模索が動機であり、そして、被災者のために動いた支援者を更に支える活動に結びつきました。


「休憩しよう」の言葉に、「もっと働かせて下さい。」と答えた彼女たちの想いは、きっと、オーナーの2人だけではなく、被災地にも届くような、ごく素直で温かいものでした。


そんな中でも、3人のメッセージに書かれた「また会いに来ます。」という共通の想いは、やっぱり良い時間を過ごせた証拠ですよね。
「いつも2人でやる作業だと、たくさん時間がかかってしまうから、今日は本当に助かったよ、ありがたいなぁ。」お父さんがポツリ、そう話してくれました。

 

県南担当 けこさん

   
協議会会員

農家民宿一の重
住所     仙北市西木町小渕野字落合153
話&FAX 0187-47-2156
料金     1泊2食付き  6,000円
       1泊素泊まり 4,000円
        (冬期間は暖房費別途)     
収容人員   5人まで


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