ふるさと秋田応援事業

秋の味覚まんぷく体験in横手市大森町
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2016年9月19日(祝・月) 〈横手市大森町〉

 

 秋田の農村部に出かけ、豊かな自然の中に「食」や「美しい景色」、そこに暮らす地域の人々など、その地域の魅力を見つけるツアー・「あきた農村の魅力★発見ツアー」の第2弾を実施しました。今回の舞台は、横手市大森町です。

 時期は、稲穂の頭が垂れる頃。まさに実りの秋を迎えた大森町で、食の体験をはじめ、棚田の見学やりんごの収穫体験を行いました。その様子をご紹介します。

 
今回の行程(バスで日帰り)

秋田駅東口出発=(遊学舎)=大森町 保健福祉センター お菓子作り・昼食=塚須沢の棚田見学=仁真園 見学=山下太郎記念館 見学=野菜蔵 買い物=りんご狩り体験=(遊学舎)=秋田駅東口到着

 
大森町到着 ~料理体験と昼食~
 
今回のツアーでお世話になったのが、大森町グリーン・ツーリズム推進協議会(以下、大森GT)の皆さんです。左から、平元会長、長沼さん、太田さんです。   大森町にある保健福祉センターにて、料理体験からスタート。大森GTのお母さんたちに郷土菓子・三倍餅の作り方を教えてもらいました。
 
もち粉と砂糖に水を加えて混ぜ、蒸し器に入れます。   蒸しあがったら、半分ずつ2色(白・くろ)のすりごまに混ぜます。
 
名人・太田さんの実演。2色の餅を細長くして…   棒状にねじって整えます。しっかり整えたらラップに包んで1時間位そのままおきます。
 
ツアーに参加してくれた方のほとんどが主婦の皆さん。皆さん、料理の手際がよく、余った時間を利用して隣の南部シルバーエリアへ行ってみました。   この日は無料開放日になっていて、たくさんの人で賑わっていました。思いがけず、お菓子まきなどゲームにも参加できて、皆さん笑顔(^^)

 

保健福祉センターに戻ると、昼食の準備が進んでいました。この日のメニューは、いものこごはん、豚汁、おくらと菊の和え物です。   漬け物もテーブルに並びました。今回、大森町でツアーを企画した理由のひとつに、この「食」があります。ここで食べるごはんがいつも美味しくて、もっとたくさんの方に味わって欲しいなぁと思ったのが始まりです。
 
昼食を担当してくれた、大森GTの後藤さんです。お昼ごはん、みんな喜んでくれましたね!   後藤さんがメニューのレシピを教えてくれました。皆さん、メモを取る様子は主婦の顔。
 
食後、寝かせていた餅を切り分けてみると、上手にできていました。   最年少で参加してくれたAちゃんも、包丁使いに挑戦。お土産でお持ち帰りいただきました。
     
塚須沢集落の棚田見学
 
一行は、県内で初めて棚田オーナー制度に取り組んだ、塚須沢集落を訪れました。秋晴れの空の下、気持ちよく1km程歩きました。   栗を見つけたんですね!実りの秋がたくさん落ちていました。
 
棚田オーナーの田んぼを管理している、塚須沢集落の佐藤昇悟さんにご案内いただき、お話してもらいました。   美しい景色が広がる棚田を目の前に、厳しい農業の現状の中でこの棚田を守るのが大変なこと、でも守っていきたい思いをお話していただきました。
 
先住民の思いを受け継ぐ佐藤さんたち住民の皆さん。でも次に繋げられるかは分からない集落の状況。ひしひしと伝わるものがありました。   小さい秋、み~つけた♪
     
仁真園 ~動物とのふれ合い体験&里山見学~
 

次に、動物とのふれ合い体験を提供している、仁真園を訪ねました。代表の佐々木紀三郎さんにご案内いただきました。

  仁真園は、大森町の動物園と言っても過言ではありません。とてもおとなしく、賢いお馬さんにりんごをあげました。
 
ほかにも、佐々木さんの裏山はとても素晴らしく、見学をさせていただきました。これが入り口です!!その面積、50町歩。   今回は、「復興の丘」と名付けられた場所にご案内いただきました。少し勾配のある坂をみんなで上って進みました。
 
「復興の丘」の文字の下には、「ここが本当の極楽寺」。仁真園は、「極楽寺」という集落にあるんですよ。   ここは、東日本大震災の際に手が折れたり首がもげてしまったりした石像を集めた広場です。佐々木さんは、これらを被災地の方角を見るように並べ、慰霊しています。
 
馬のほかに、うさぎや鶏もいました。ここで暮らす動物たちはみんなのびのびとしているように見えます(^^)   白いブランコもありました。仁真園は、佐々木さんの遊び心があちこちに。またゆっくりと遊びに来たいと思わせる場所です。
     
山下太郎記念館の見学
 
「山下太郎記念館」を訪れました。ご案内いただいたのは、(一財)山下太郎顕彰育英会の菊地さん(写真右)です。遺品や展示物を見ながらの説明をお聞きし、山下太郎という人物に感動しました。   大森町出身の偉人「山下太郎」をご存知ですか?石油開発に成功を遂げ、アラビア太郎とも呼ばれています。昭和の時代に、国際的大事業を日本に残した人物のひとりです。
 

山下太郎が生涯大切にしたものが

3つあるそうです。

 

ひとつは、自分の家族。

二つ目は、社員。

そして、自分のふるさと(大森町)。

 

功績のみならず、人を惹きつける人柄も理解した私たちは、もっと山下太郎を多くの方に知って欲しいと思うほどでした。

     
野菜蔵でお買い物
 
そして、山下太郎記念館のすぐそばにある直売所「野菜蔵」で買い物タイム。昼食でもお世話になった皆さんが野菜を販売してくれました。   小さな直売所ですが、中はとても充実していましたよ。まだ夏野菜も並び、同時にりんごなどの果樹も人気でした。
     
りんごの収穫体験
 
最後に私たちが訪れたのは、佐藤農園さんです。ここでりんごの収穫体験を行いました。   りんごのもぎ方を指導してくれた佐藤さん(左)。皆さん、園地に訪れる機会はあまりないので、たくさんのりんごを目の前にわくわくしていましたよ!
 
色づきのいいものや旦那さんやお友達より大きいものを見つけようなんて思いながら、皆さん選んだのでしょうか(^^)   その場で試食をいただいたので、りんごを購入するお客さんもいらっしゃいました。佐藤農園さん、おいしいりんご、ありがとうございました!
     
 

観光地を訪ねるような内容ではなく、グリーン・ツーリズムの要素がたくさん詰まった今回のツアーでしたが、参加したお客様からたくさんの嬉しい感想をお聞きすることができました。大森町のおいしい食べ物、美しい景色、そこで暮らす人々との交流。たくさんの魅力を感じてもらえました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

 

●皆さんの感想

・秋田の地で懸命に収穫まで作業に関わる人たちに触れて苦労も知り、実りの多いツアーでした。過去の大偉人・山下太郎の多くの功績を知り、改めて頭が下がります。数十年ぶりにアラビア太郎の名を思い出しました。偉人の記念館を見学できたのが一番の収穫です。

・大森町はなかなか訪れることのない町でした。今回いろいろ見て、人に会って、とても嬉しく印象深いいい町になりました。参加してよかったです。

・漬物の作り方やお菓子の作り方を教えてもらい、大変勉強になりました。早速まねをして作ります。

 

※本ツアーは、秋田県のふるさと秋田応援事業を受けて、秋田コスモトラベルの協力を得て企画・実施いたしました。