旬を感じるツアー
「ゴンドラで行く森吉山の樹氷と
阿仁の郷土料理体験」

2013年2月16日

ゴンドラに乗って会いに行く、白銀の世界に現れるアイスモンスター。
たとえ雪国に住んでいようと、巨大な樹氷を一目見たいと思う人は多いのではないでしょうか。
今回、阿仁湯口内地域で実施した旬を感じるツアーでは、その樹氷見学を目玉に、郷土料理を味わい、作り方を地元のお母さんたちから習いました。さらに、地域に伝わる昔遊び・宝引き(ほうびき)を楽しんだ、自然・食・文化にどっぷり触れられる日帰りツアーです。その一日の様子をお伝えします。

主催:湯口内生活研究グループ、旅行取扱:くまのたいら企画
 
 ゴンドラに乗って山頂へ
 
朝7時、秋田市を出発したバスは、順調に阿仁スキー場に到着。
スキーヤーや樹氷見学の団体・個人客で賑わっていました。早速ゴンドラに乗りこんで山頂を目指します!
 
ゴンドラの中から見た雪景色。山頂に向かうにつれて、雪をまとう木が少しずつ大きくなっていきます。 
 
山頂は、マイナス12度の世界。そしてホワイトアウトに見舞われました!厳しい天候ですが、ガイドさん付きの樹氷見学や詳しい説明のおかげで、「知識も身に付くし、記憶に残る」、「こんな天気も貴重な体験」と言ってくれる参加者の皆さん。

 

一瞬の晴れ間を狙って、大きな樹氷の前で説明をしてくれたガイドさん。
大きなアイスモンスターは迫力も自然の美しさもありました。
 
 湯口内地区集会所へ
昼食

 

たくさん並んだ手作りの郷土料理の説明を受け、昼食としていただきました。美味しい料理に満足して、おかわりする人続出。

湯口内生活研究グループ代表の工藤正子さんからご挨拶。  

 
 
お皿ぎっしりに並んだ数種類の漬物。秋田はどこに行っても、漬物の種類が豊富です。   甘く煮たトマトのコンポート。彩りのアクセントは、菊の花です。汁ごと冷凍して保存し、半解凍して食べるのがお勧め!
     
 
たくさん作ってくれたお料理、残念ながらお腹に入りきらなかった分は、お土産にもらいました。グループ代表の工藤さんと一緒に料理を作ってくれた、湯口内のお母さんたち。ご馳走様でした!
 
 郷土料理講習
 
昼食でいただいた料理の中から2品、「さばずし(写真左)」と「大根の醤油漬け(写真右)」の作り方を習いました。また、湯口内生活研究グループの皆さんが即売した、山菜の塩漬け等も人気。これが買いたくて、ツアーに参加したという方も!
 
 宝引き(ほうびき)
 
ツアーの最後は、正月などに阿仁地域で昔遊ばれたという「宝引き(ほうびき)」体験で楽しみました。当たりの目印は、すべての紐を握っているお母さんの手の中に。単純な遊びですが、大いに盛り上がりました。
 
 

阿仁地域では、昨年度も同様のツアーが実施されており、その際に参加した方や、今年1月に実施した別団体主催のモニターツアー「阿仁のごちそう」に参加した方が、リピーターとして参加されました。

 

皆さんからは、「このような知らない地域にきて、個人ツアーでは体験できないことに参加でき、普通の飲食店では味わえないような料理をいただけるのがとてもいい」という感想や、「来年もぜひ」という嬉しい声もいただきました。

 

朝は知らない者同士だった皆さんも、帰りのバスでは、この日作った料理の話や秋田市内で材料を購入できる店の情報交換などで会話が弾み、すっかり打ち解けたご様子。参加者同士の出会いも想い出のひとつにして、阿仁の地域を応援してくれるファンが、こうしてまた増えていくのかもしれませんね。

 
●写真提供:秋田県 観光文化スポーツ部 観光戦略課、北秋田地域振興局 農林部