(県北)北秋田市葛黒地域 / Kuzoguro Area in Kitaakita City

平成31年2月17日 / February 17th, 2019.

北秋田市葛黒(くぞぐろ)地域で「火まつりかまくら」が開催されました。この祭りは約250年前に始まり、ご神木を燃やして五穀豊穣や無病息災を願う行事です。

Himatsuri Kamakura (Fire Snow Dome Festival) was held in Kuzoguro area of Kita-akita City. The festival dates back some 250 years ago. It is a traditional ritual in which a fire is lit on a sacred tree to wish for the bumper crops and sound health.

ご神木は大勢の参加者によって立ち上げられ、根本に大量の稲藁が盛り上げられました。それに地域住民が松明で点火します。燃え上がるご神木のまわりでは大勢の参加者が大声で「おーい、かまくらの権五郎(ごんごろう)*」と何度も叫んでいました。

The sacred tree, called "goshinboku," was erected by the hands of many volunteers with a large amount of rice straw mounted at the root, which was lit with a torch by local residents. Around the flame of fire of sacred tree, many people gathered and called out, "hello, Gongoro of Kamakura."

*権五郎について

「権五郎」については諸説が伝えられています。葛黒集落では集落に住み着いた荒くれ者の権五郎を懲らしめるため、大木を権五郎に見立てて火をつけたところ、心を入れ替えたと言い伝えられています。また、平安末期に活躍した「鎌倉権五郎景政」を指すという説もあります。「奥州後三年記」に登場する鎌倉権五郎は、右目を射られながら奮闘した侍で、武勇の人の名を叫ぶことにより、悪霊を祓う目的があると考えられているようです。(引用「秋田県のがんばる農山漁村集落応援サイト」)


実行委員会の堀部栄一会長は、「平成9年に大区画ほ場整備が完成し、低コスト農業でコンバインによる収穫ができるようになった。それによって稲藁が少なくなったため、祭りを一時期休止していたが、今後も歴史ある祭りを続けたい」と言っていました。

マップは、北秋田市七日市葛黒地域です。

周辺情報

ふみきり野カフェ

 

取材:情報発信推進員 七尾清己