第3回グリーン・ツーリズムサロンについて

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第3回グリーン・ツーリズムサロンの報告

 10月16日(水)に「令和元年度グリーン・ツーリズム花まるっ大学 第3回グリーン・ツーリズムサロン」を開催しました。今回の研修では、海外からのお客様も増えている「農家の宿 星雪館(仙北市)」を訪ねました。これまでのサロンを振り返りながら、受講生どうしで交流。ランチをいただいた後、星雪館代表の門脇富士美さんからお話を伺いました。

 

 はじめに、参加者全員で自己紹介とミニスピーチをしました。スピーチのテーマは「感動したこと」「今関心のあること」。サイコロを振って出た目によって、どちらかのテーマでお話をしてもらいました。
 その後、藤原絹子事務局長がこれまでのサロンの振り返りを報告しました。また、第一回目のワークショップについて、谷口光希事務局員から説明がありました。続いて柴田桂子事務局員により「秋田の農家民宿」のミニレクチャーが行われました。

 

 午前中の座学が終わった後は、宿の座敷でランチを頂きました。この日のランチは「(上段左から)煮物、サツマイモのポテトサラダ、三種のナスとインゲンの揚げびたし、(中段左から)タラの野菜あんかけ、きゅうりの和え物、菊の白和え・ほうれん草の胡麻和え・インゲンのナッツ和え、(下段左から)栗ごはん、芋の子汁、サトイモのコロッケ」のなんと9品!野菜中心のメニューでありながら、ボリューム満点の品々に参加者の皆さんは感心しきり。どのお料理も大変手が込んでいて、コロッケの付け合わせのカリフラワーは木の実(こはぜ)で彩りを増したことや、インゲンの名前がサクサク王子(名前の通り、サクサクの歯ごたえが最高でした)であることなど、一つひとつのエピソードを語ってくれたのはお料理担当のお母さんです。

 

 食後は席について、代表の門脇さんからお話をしていただきました。
 門脇さんが代表を務める「農家の宿 星雪館」は、平成9年に開業しました。元々は、門脇さんのお母さんが「10年後に(家業であるほうれん草を育てて)取るだけではなく、都会に出て行った同級生を迎えられる場所を作りたい」という思いからのスタートでした。

 門脇さん自身は始め、家業に強く興味を持ってはいませんでした。一度就職して働いた後、機会があって語学留学として中国を訪れ、その際、海外出身の仲間たちが自国のことを語っているのを聞いて「自分には、自国のことについて語れるものが何もない」と思い、それを機に家に帰って農業をしよう、と思ったのだそうです。
 一度はお母さんに止められたのですが、働きながら農業の手伝いをすることにしました。お母さんの希望があり、そして門脇さん自身も「色んな人が出入りする家」はいいなあ、という思いから、星雪館が始まりました。

 現在は農家として元々育てているほうれん草のハウス栽培と出荷。直売所ができたのをきっかけに整備した、菓子加工所での加工品生産。そして、農家民宿の三つを組み合わせて仕事にしています。
 宿については、始めた当初の代表だったお母さんとお友達になりそうな年代の方、子育てなどが落ち着いて、金銭や時間に余裕がある方が中心に訪れたと言います。門脇さんに代替わりしてからは、インバウンドなどにより訪れる海外の人、新規のお客さん(年齢層も下がったそう)が増えているそうです。海外のお客さんは、台湾・タイの方が多いのだとか。語学留学で培った英語・中国語はこのような場面で大きな助けになっています。

 

「小規模だから、お客さんとお話ししながらできる対応をします」と門脇さん。星雪館を始めて、今年で22年目。農家民宿を続けて良かったと思うことは、「色んな人が出入りする」こと。海外の方を含め様々な方が訪れるからこそ、多様な発想、話が聞けると楽しそうに語って下さいました。
 先駆けて農家民宿を始めたお母さんと、門脇さん。星雪館のある仙北市では今、いくつもの農家民宿が開かれています。
「一人ではなく、数があるからこその強みがある。一人が儲かるのではなく、みんなが儲かるようになれば、地域が盛り上がる」
この言葉の通り、広い視野と懐を持った門脇さんとご家族に会いに、遠くからでも来ようと思わせる力があるのだろう、そう思わせるお話でした。

 

参加者の声

GTサロンの振り返りとミニレクチャーについて

  • 農家民宿のことしか知らない私ですが、他の会員のつながりや発信のしかたが理解できました
  • 同業者として同じ課題や目標があり、参考になりました
  • さまざまな話が聞けてよかった
  • 実際に見て聞く大切さを実感しています
  • 1、2回は参加できなかったので、振り返りのお話をして頂けてよかったです
  • 只今勉強中なので、大変勉強になりました
  • これから勉強の部分、沢山です
  • 古民家に泊まるスタイルの話や、若い世代のオーナーが増えているという話、とても興味深く感じました

ランチの感想

  • 採れたての野菜のおいしい食べ方、調理方法、味はすべてに心がこもっていて勉強になりました。ありがとうございました
  • 星雪館の料理はいつも美味しいです
  • リラックスできる。食事おいしいくいただき、ありがとうございました
  • 自家製の手作りの品数が多い食事は「スゴイ!!」のひと言です。とてもおいしかったです
  • 品数も多く、どのお料理もとてもおいしかったです。色どりも味付けもとても良かったです
  • 種類豊富でびっくりしました。大変おいしかったです。いぶりガッコもおいしかったです
  • 塩分少なく、味ばつぐん 健康的です!!
  • サクサクとしたいんげん、ビックリ。おいしかった。 すべての料理、味付けがやさしくてびっくり

農家の宿 星雪館代表・門脇富士美さんのお話について

  • ご家族と助け合って、三本柱で生き生きと仕事をしている姿を見て、すばらしいご家族でした
  • きれい事抜きで素直なお話をいろいろ聞けて楽しかったです
  • 人の温かみを実感できて、これからも知りたいと思っています
  • 決断は「いきおい!!」いいですね! 一人の女性がどんどん活躍する姿いいです。秋田県民の女性も、活躍・起業して欲しいです
  • 星雪館を始める前から、今までのお話をとてもわかりやすくして頂いてとても聞きやすかったです。門脇さんやお母さんの人柄があってこそなのだと今回来て実感できました
  • いろいろ悩みながら、進めて来たことに感動しました。大変参考になりました
  • 家族の皆様のご苦労が今全部大きくいかされ、家族の力が一つになって大きな力になっています。すごい!!
  • 今の仕事に関わってきた、これまでの話が聞けてとても楽しく、興味深く聞かれました。富士美さんの笑顔、とても良くパワーをもらった気がします。

 

次回のグリーン・ツーリズムサロンの開催12月18日(水)の開催です。

次回のテーマは”「食」を考える”です。
グリーン・ツーリズムの楽しみは、なんといってもその土地ならではの「食」。体験で、作り方を学びたい!という声もよく耳にします。「一緒に作って、一緒に食べる」という食の体験の提供方法について、実習を通して学びましょう!

 

農家の宿 星雪館

農家の宿 星雪館 協議会会員ページはこちらからどうぞ

住所
仙北市西木町桧木内字大台野開404
TEL/FAX
0187-48-2914 /  0187-48-2977
E-mail
seise2kan@gmail.com
定員
7名(4人用和室1部屋、3人用洋室1部屋)
備考
・自炊可・小さなキッチンがついています。
・Senboku City Wi-Fiが使えます。

・クレジットカードが使えます。(利用できるカードの種類については、お問い合わせ下さい。)

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