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Flower travel 3 Midsummer that dances the flower

 秋田駒が花の名峰として名高いのは、多くの旧火口、カルデラとその外輪山などの変化のある火山地形と共に、多量の降雪により多くの残雪が遅くまで残っているため乾生、湿生の両植物が共に豊富に繁殖できる自然環境が整っているからである。

 

 

ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)。湿った草地を好み、チシマザサ群落や、雪田周辺、広葉草原に大群落を作る。背丈は50~80cm。花はその日の内にしぼむ1日花であるが、つぼみが次から次へと咲き出してくる。 ウスユキウ。山の岩場に綿毛をこんもりかぶって、薄雪のように咲くさまは、まるで山の精のようでもある。
イワブクロ。高山の砂礫地に生える。北海道樽前山で最初に発見されたのでタルマイソウという一名がある。厳しい環境のもとで生育する花である。 エゾツツジ。盛夏の花だが、丈は5~30cm、日本産のツツジで最も小さな種だ。いっけん草本種と見誤る程小さいものもある。その丈に似合わず花は大型で美しい。草原や岩稜の頂などで生育する貴重な種だ。

 

 

 

マルバシモツケ 山稜盛夏(ヤマハハコ)。たんたんと続く登山道沿いに、華やかさはないものの渋味のある姿が登山者の心に励ましを与えてくれる。秋の気配を感じる花でもある。

 

 

ウサギギク。高山の草地、砂礫地に咲く。この草の葉がウサギの耳に似ているところから名付けられた。 ミヤマホタルイ

 

 

尖峰の衛兵たち(エゾニュウ)。高さ2m以上にもなる夏を代表する大型のセリ科植物。雪国では、ニオサクと呼び山菜の一つになっている。低山から深山のよく肥えたところに群生し、白い花が咲くとたくさんの種類の虫や蝶がやってくる。 昇陽幽玄。8月、黎明の演出を求めて焼森で待った。薄い雲をまとった東の空には輝光が見られなかった。しかし、やがて雲を透過した弱い光が届いた。それは深く静かな幽玄の世界であった。中景は姫神山。
ミヤマヤナギ。落葉低木だが、高山帯では低く地を這う。 ハクサンシャジン。初秋を彩るハクサンシャジンは、お山に秋風が通り抜けるころに花を開く。高く澄み切った青空と咲き競うように淡い紫の色で包んだ釣り鐘形の花が、こぼれるように咲き誇っている。この花が風にそよぐ風情は、何千何万の小さなベルが美しい音色でウエディングマーチを奏でているようだ。

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