日本の中でも東北地域の食は味が濃いと言われています。味の濃いというのは基本的に塩分が高いことを言い、事実東北地域の塩分消費量は全国の中でも高いです。理由は様々言われていますが、寒い冬の期間、食材が採れないことから塩を使った保存食をたくさん食べるためというのが大きな理由のようです。

また、秋田県では「甘い味」も好まれます。理由は、昔秋田県では砂糖を入手することが難しく、そもそも甘いものを食べることがちょっとした贅沢だったと言われています。なので、特別なイベントの時などは甘いものがよく出されます。例えば、県北では「あめっこ市」と呼ばれるキャンディをメインにしたお祭りがあったり、由利本荘市では地獄うどんと呼ばれるうどんにたくさんの砂糖を入れます。日本全国を旅して、その土地土地の味付けに舌鼓をうつのも楽しいかもしれません。

私はお寿司がとても好きで、日本中どこへ行ってもお寿司を食べます。お寿司好きが高じて、今では自分でもお寿司を作りたいと、日本人の友達から学んでいます。しかし、実際にお寿司を作ることはとても難しいです。特ににぎり寿司は、とても難しく、やってみると手の中でごはんがぐちゃぐちゃになってしまいます。私が好きなお寿司は巻き寿司です。にぎりと違って、海苔で巻くので、簡単に作ることができます。

秋田で見つけた巻き寿司はとても印象的でした。普通、海苔を一枚使って、一本の巻き寿司を作るのですが、秋田の巻き寿司は何本も細い巻き寿司を作って、それらを一緒にして、いろんなデザインを作ります。アニメのキャラクターだったり、お花の形だったり、綺麗な模様を作ることができます。

また、中には甘いお寿司もありました。お寿司に使うお米自体に甘さがある場合もありますし、中に入れる具材を甘くしている場合もあるようです。巻き寿司を作るには、竹でできた専用のシートを使います。小さくて、どこでも売ってるので、お土産に持って帰って、家で家族に作ることもできますよ。(イギリス)