大館まるごと体験モニターツアー
平成23年1月22日(土)~24日(日)

きりたんぽ作り

2011年1月22日(土)から24日(月)までの3日間、
大館市で「大館まるごと体験モニターツアー」(大館市まるごと体験推進協議会 主催)が

行われました。大館が誇る6つの“オンリーワン”をじっくりと味わうツアーです。
中でも食の体験では、陽気な母さんの店(会長 関口カツ・本協議会会員)のお母さんたちと
大館市比内大葛地区の
お母さんたちがツアー客を出迎えました。
1日目のきりたんぽ作りと3日目の味噌づくりの様子をご紹介します。

きりたんぽ作り体験(大館市曲田 陽気な母さんの店)
きりたんぽ作り
1日目 参加者は首都圏の旅行会社など子どもを含めたおよそ15人。
大館市の秋田犬会館で大館のオンリーワンその①秋田犬に逢ったその足で、
昼食を兼ねたオンリーワンその②きりたんぽ鍋作り体験です。
   
みんなで協力しながらご飯を潰します。  右は陽気な母さんの店 副会長石垣一子さん
 きりたんぽ作り  きりたんぽ作り
少し粒が残るくらいに潰したら成形して炭火で焼きます。
くしを反対に使ったり、でこぼこになったり、みなさん結構苦戦していたようですが、
個性豊かな美味しそうなきりたんぽが並びました。
このきりたんぽ焼き機は、市内の金物屋さんで家庭用に開発されたものなのだそうです。
 きりたんぽ作り  
ひとテーブルごとの鍋セット。
受け入れに慣れている陽気な母さんたちに任せておけば安心です。
たんぽの焼き加減もお任せしておけばバッチリだね☆
  
みそ付けたんぽにする場合はさっと乾く程度に、
鍋用のたんぽは煮崩れないようにしっかり焦げ目が付くくらいに焼くといいそう。
秋田美人:おおだて出迎え隊(左)と作るきりたんぽ鍋はさぞかし美味しいことでしょう。
   きりたんぽ作り

「彩りも大事」と石垣さん。セリやネギの青が上にくるように。
「きりたんぽは初めてではないけれど、自分で作ったからなおさら美味しい」と男性参加者。

 きりたんぽ作り  
気温が低いこの頃は雪もさらさらのパウダースノー。
なかなか雪だるまはできませんが、室内があったかい分、雪遊びが気持ちいい♪
学校があるので2日目でお別れでしたが、また遊びに来てね。
きりたんぽ作り
 
 
みそ作り体験(大館市比内独鈷 大館農村婦人の家)
みそ作り

2日目は、午前中にオンリーワンその③大館曲げわっぱを体験し、
さらに開催中だった比内とりの市でオンリーワンその④比内地鶏を味わったみなさん。
3日目はオンリーワンその⑤環境産業として大館市花岡にあるDOWAグループの
(株)エコリサイクルを見学。
鳥潟会館で歴史や建築の技、暮らしの知恵などを堪能したあと、
大館市比内独鈷に移動し、比内大葛地区のお母さんたちに囲まれて味噌づくりを行いました。

   みそ作り
大豆、こうじ、塩で作る手作り味噌。
比内周辺では転作作物として大豆を育て、大館農村婦人の家でまとめて味噌に加工しています。
ほとんどが家庭用ですが、少し多目に作って知人にあげる人もいるそうです。
地域の女性たちが集い作業することで、絆づくりと技術の伝承を行っています。 
 みそづくり  みそ作り
塩とこうじは粒が細かくなるくらいに手でほぐします。まるで甘酒のような香り。
ほかほかの大豆はそのまま食べてもとてもおいしい。
 みそづくり
蒸かした大豆を適度な温度まで冷ましたら専用の機械で潰します。
   みそ作り

潰した大豆をさきほど混ぜた塩とこうじに合わせ、さらにまぜまぜ…。なかなか力が要ります。

みそ作り
男性4人の手が触れ腕が触れ…。まぜまぜ。なんだか楽しい。

 

 

 みそ作り 

  

みそ玉を作ったら空気を抜くために樽に向かって思いっきり投げ入れます。
味噌は大葛地区のお母さんたちが手間と愛情をたっぷりかけて来年参加者の手元に届きます。
最後のオンリーワンは“おもてなし”
みそ作り































比内大葛地区のみなさん(前列左端が代表の嶋田ヨシ子さん)


大館のオンリーワン、最後のその⑥は“おもてなし”。
体験が全て終わったあと、お母さんたちからしぼりたてのブドウジュースと
ゆずジャムのパンが参加者に差し入れされました。「喜んでくれたのならうれしい」。
特大のパンとまだあたたかいジュースを持ってお母さんたちが口を揃えます。
郷土食も名物の動物も、ほかの場所で似たようなものを探すことはできるかもしれません。
しかし確実に“ここ”にしかないもの。それはここに暮らす“人”とその“こころ”。
秋田は寒いし遠いしなぁ~んにもないけど、またあのお母さんたちに逢いたいな。
参加者のみなさんの心のどこかにそんな想いを残すことができたなら、
モニターツアーは大成功なのかもしれませんね。           県北担当 やっつ