仙台市立生出中学校
課外授業
in里の灯

平成25年7月3日(木)

仙北市農林部創業産業研究所農山村デザイン室を窓口とし、今年で4回目となった仙台市立生出中学校の課外授業。
生徒の家は、半数近くが農家を営んでいるそうで、自分の家との比較や農家の方との触れ合いを学んでもらいたい、という主旨から行われています。
農業が身近にある生徒達にとって自宅以外の農家はどういう風に映るのでしょう。

本日、取材にお邪魔したのは仙北市西木町にある「里の灯」の佐藤由井さん宅。
里の灯
とても大きなお屋敷。玄関脇には池があり、鯉が悠々と泳いでいました。

まずはじめに、秋田の郷土料理のひとつ、「みそたんぽ」作りを行いました。

炊きあがったご飯をつぶしていきます。はじめは順調だけど…後半はお米の粘り気が増して潰すのが大変!!
 
杉の木で作ったくしに潰したご飯を巻きつけていきます。
なかなか難しい作業なのにみんな上手!!初めて作ったとは思えない!!
 
形の整ったきりたんぽは、焦げ目がまんべんなくつくまで炭火でじっくり焼いていきます。

いい色になったら味噌ダレを塗ってもうひと焼き。
香ばしい、い~い香り!
以前みそたんぽを食べた事の
ある生徒も、あまりのおいしさに3本ぺロリと食べていました。
やっぱり自分で作ったのはおいしいよね♪
みそたんぽ初体験の生徒も「おいしいー!」とご満悦。

 

お腹もいっぱいになったところで、野菜の苗をポットに移す作業に取り掛かりました。
苗を1本1本ポットに移していきます。
なかなか地味な作業に見えますが、繊細な苗たちにストレスがかからないように慎重です。
カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ、セロリ…お母さんのところではまだまだたくさんの野菜を育てていました。
 
お昼はさっぱり冷やし中華。畑で採れた新鮮野菜がたっぷり♪
きゅうりの浅漬けはお母さんのお孫さん一押しの一品!これじゃなきゃ食べないと言う程の美味。
 

午後は仙北市産のネバリゴシという品種の小麦を使ってガンヅキを作りました。
普段、お菓子作りはほとんどしないという3人。
手つきがぎこちなかったけども、出来栄えはどうかな??
約1時間蒸したら出来上がるので、その間午前の苗作業の続きをしました。
1時間後、台所はほんのり甘く優しい香りに包まれていました。
蒸しあがったガンヅキはモッチモチでとてもおいしい!!

 
畑に玉ねぎ・ニンニク・きゅうりの収穫に行ってきました。
玉ねぎは、去年の秋に植えてこの時期に収穫するそうです。
長い間土の中でたくさんの栄養をもらった玉ねぎは、丸々と太っていました。
そして、もぎたて新鮮なきゅうりをパクリ。とってもみずみずしい!!
スーパーではお目にかかれません。
きゅうりは今晩のおかずで使用するそう。どんな料理になって出てくるのか楽しみ♪
 

今日1日お疲れ様でした。
ここでしか食べられない秋田の美味しい物をたくさん食べた生徒達。
普段「自宅の農業の手伝いをあまりしない」と言っていましたが、「これからは手伝って行こうと思う!」と気持ちに変化が現れたようです。
また、みそたんぽがとても好評で「家に帰ったら必ず作る!!」と言ってくれました。
似たような環境で生活していても、いつもとは違った経験。
農家の生活の大変さを知っている生徒達ですが、「ずっとここにいたい!」「楽しかった!」と素敵な笑顔を見せてくれました。
また秋田に来たら、お母さんのところで農家体験をして、おいしい秋田の幸を堪能してね。