仙台市立沖野中学校 2年生野外活動 農家体験 農家民宿 三又長右エ門 2013年5月16日(木)
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仙台市立沖野中学校が、2005年から毎年行っているいる秋田県での野外活動。
たざわこ芸術村が窓口となり、県内の受け入れ農家を紹介してくれています。
今回は横手市に2クラス、美郷町に1クラス、羽後町に1クラス別れての野外活動でした。
そのうちの1クラス、横手市山内地区で実施した農家体験にお邪魔してきました。
まずは道の駅さんないで受け入れ農家の方達との対面式。 |
どの農家さんにお世話になるのか分からず、緊張していた生徒たち。 |
道の駅さんないの直売所について説明をしてくださった 業務課長の石沢さん(写真左) |
ここからは各農家の方と直売所の見学。
山菜やいぶりがっこの説明。真剣に聞いていました。 |
何の人だかりかと思ったら、いぶりがっこの試食に群がっていました!(写真右下) |
見学が終わったら各農家に向け出発!
お世話になるのは「農家民宿 三又長右エ門」の高橋篤子さん。
作業支度が整ったところで田んぼへ!
田に落ちている藁や石拾いの作業を任され、お母さんに作業の仕方を教えてもらいました。
この作業を行わないと、田を耕す際に作業をしにくくなるそうで、とても重要な作業のようです!
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冬の間、雪に押しつぶされていた藁たちは田にペタンと張り付いていて、思うようにまとまらない。
簡単そうな作業のようで、結構な力仕事!
そしてこの広い田。なかなか終わりが見えず、ひたすら頑張るのみ。
1時間半程作業をして待望の昼食♪
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たくさん動いたせいか、黙々と食べてご飯のおかわりも。
お腹が満たされてくると会話も弾みだし、笑顔も出てきました。
お母さんがお手製のいぶりがっこを出してくださったので、
生徒たちに「いぶりがっこって知ってる?」と聞くと、
1人はお祖母さんが秋田の方のようで知っていて、他の3人は初体験のようでした。
お母さんのいぶりがっこはパリッパリでとてもおいしい♪
なにを隠そう、お母さんは横手市で開催されているいぶりがっこのオリンピック、その名も「いぶりんピック」の初代優勝者なのです!
そんなお母さんの作るご飯も美味しくて生徒たちは綺麗にたいらげていました。
お腹も落ち着いたところで午後の作業へ。
3枚目の田の途中で一休み。
ふと手を見てみると…マメが!!
頑張っている証拠です。
休憩後も黙々と作業して、全部で田んぼ5枚の作業を終わらせる事ができました。
作業が終わってから生徒たちに今日はどうだったかと聞いみると、
■いつもの生活の裏にはこんな大変な事があったんだな
■これからは農家の人の苦労を頭に入れて食べ物を食べていきたい
■農家民宿に来てみて、人と繋がっている感じがした
■部活(テニス部)の練習よりハードだった
■農家にはなれないけど、また手伝いたい
と、さまざまな事を得たようでした。
また、私がお母さんとお話していた際に
「生徒たちは″民泊″としてただ農家に泊まりに来てる、と思ってるのかしら?」
とおっしゃっていたので、生徒たちに
「ここは農家民宿をしていて、これから先大人になってからでも、また農家のお手伝いがしたくなったらいつでも来る事ができるところなんだよ」
という話をすると、興味深そうに聞いてくれました。またいつかこの場所に来てくれるかな?と少し期待が持て、私も嬉しい気持ちになりました。
農作業をしたことがなかった生徒たちが、今回の体験を機に少しでも農業について考えてくれて、そこから次へと繋がってくれたら素敵な事だなと思いました。
そして私自身も、今回の体験で改めて農家の方達の大変さを感じました。
1日だけの作業で見事に全身筋肉痛になってしまいましたが、農家の方は毎日・毎年ずっと続けてこられていて、そのおかげで美味しいご飯が食べられるんですよね。
機会があったらなんて言わず、どんな形でも積極的に農業にも触れ合って行きたいと思います。