仙台市立幸町中学校(2年生) 農業体験

農家民宿 季節の郷
2013年5月22日(水)

よく晴れたこの日、仙北平野あぐり耕房推進協議会を窓口として農業体験にやってきたのは、仙台市立幸町中学校の2年生185名。朝、仙台市を出発して秋田県立農業科学館に到着したのは午前11:30でした。到着後、さっそくお弁当タイム。秋田県立農業科学館の芝生でお弁当を広げる生徒たち。

こちら大曲で活動する"「大曲の納豆汁」旨めもの研究会"の皆さんが、生徒たちに納豆汁を知ってもらおうと駆けつけてくれました。 仙台では納豆汁を食べる事がないそうで、ほとんどの生徒が初体験。どうなるかと思いましたが、納豆汁に並ぶ生徒の列!旨めもの研究会の皆さん大忙しです!

あまりの大盛況ぶりに全員に行き渡らず、 「納豆汁ください」と来た生徒に「全部出ちゃって…」との返答。 そして残念そうに戻っていく生徒たち。 そんな生徒を見た旨めもの研究会の方たちが「今日、納豆汁を食べられなかった人には、明日また用意します!今日食べた人には豚汁を用意してきます!!」とお詫びと、素敵な提案をしてくれました。

なぜ納豆汁?

もともと納豆は秋田県が発祥と言われています。「後三年の役」の真っ最中に保存食として豆を煮たものを藁でくるみ、数日経って開けてみたところ、なにやら糸を引いたものになっており、食べてみると美味しく、そこから納豆として食すようになったという説が残っているそうです。 納豆汁は、失敗した納豆を捨てるのがもったいなく、味噌汁に入れたのが始まりだとも言われています。

納豆汁は秋田県内陸と青森県・岩手県・宮城県・山形県の秋田に隣接しているごく一部の市町村の他、茨城県でも食べられるそうです。 同じ県内でも地域によって具材が違い、その土地土地の味が楽しめる納豆汁。 そんな秋田の郷土食を食べた生徒の皆さんは、

  • においはきついけど、おいしかった!!
  • 初めて食べた
  • また食べたい
  • 明日食べられるのが楽しみ!

と嬉しそうに話してくれました。 「納豆汁をまた飲みに生徒たちが秋田に来てくれると嬉しいですね!」と旨めもの研究会代表の辻さんは話してくださいました。 そんな気持ちで日々活動されている旨めもの研究会の皆さん、おいしい納豆汁をありがとうございました。


さて、楽しい昼食も終わり本日の農業体験先へ移動です。 お世話になるのは【農家民宿 季節の郷】の古谷恭子さんです。準備ができたところで、畑に出発!

用意していた苗を植え終えてしまったので、次は種を直接植えていきます。

今日植えたとうもろこしは、お盆の時期にはおいしい実がなっているそうです。 生徒たちが一生懸命植えたとうもろこしは、いつもよりおいしく育ってくれる事でしょう。

休憩タイム

「いっぷぐだ~(方言で一休みの意)」の声で作業小屋へ戻ると、冷たい麦茶とゼリーが用意されていました。 火照った体に麦茶がおいしい!!

休憩が終わると今度はアスパラ畑でアスパラの収穫です。

アスパラは順調に育つと1日に5センチも伸びるので、お天気の日だと1日に朝・夕の2回収穫することもあるそうです!
作業終了後は菜の花畑に連れて行ってもらいました!

体験を終えて生徒の皆さんは、

  • また体験したい!
  • アスパラが生えているところを初めてみた!こんな風に生えているとは思わなかった!!
  • 楽しいー!!

などなどとても楽しかったようで笑顔で話してくれました。

今回の体験で生徒たちは普段はなかなかできない体験をいくつもできたのではないでしょうか。 見渡す限りの大自然の中で、一人ではなかなかできない事もみんなで力を合わせて作業するなど 貴重な経験になったことでしょう。
秋田は第二の故郷だ!と思ってくれる生徒が少しでも出てきてくれれば嬉しいですね! またのんびりしたくなったら秋田においで~!!