グリーン・ツーリズム交流博 “ここから秋田”~
農家の行事食①~泰山堂の餅っこづくり体験~
@農家民宿泰山堂
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2016年2月25日(木) 〈仙北市西木町〉

昨年3月に実施して大好評だったこの企画。今年は2月25日、農家民宿 泰山堂(仙北市西木町)で、「泰山堂の餅っこづくり体験を行いました代表の藤井けい子さんが餅づくりの先生です。

今年は、材料を大まかに記載したレシピを用意し、一緒に手を動かしながら作りました。

目標は8品!さあ、チャレンジ!!

 

 

まずは「小豆ゆべし」から。材料をよーく(根気よく)混ぜます。「これはやっぱり男性にやってもらうとよく混ざるな」と藤井さん。

 

その一方で、餅の中に入れる餡を丸めていきます。蒸かしたり、丸めたり、混ぜたり・・・が同時進行で進んで行きます。

   
餅米をつぶします。力のいる作業です。   「椿餅」を作って行きます。掌にのばした餅に餡を包みます。

 
椿の葉にちょこんとのった椿餅。うっすらしたピンク色は、餅米をつぶしているときに、食紅を少し入れて、あんまり混ぜないようにすると、包んだ時いい色合いになりました。   後で、かぼちゃのゆべし(小豆ゆべしの中に模様で入れた残りです)をちいさく丸めて、ちょこんとのせるとあら、ますます椿の花に!

 
今日は、蒸し器がフル稼働。小豆ゆべしのベースが出番を待ちます。   そのお隣の蒸し器には、なると餅。この地域では欠かせない春のお餅です。
 

蒸し器を見ていた間に、ずんだ餅が完成。ずんだは、枝豆で「これおいしいな」と思った豆を選んで作るそう。農家ならではです。   蒸し上がったゆべしのベースを伸ばして、中の模様にかぼちゃゆべしをランダムに(ここが藤井流)入れていきます。
 
くるっと巻いて、巻きすでキュッと型をつけて「小豆ゆべし」の完成!実は、これ、藤井さんの十八番。藤井家にお嫁に来て、すぐに教えてもらったものだそう。   餅粉を練っていきます。しかし、今日の餅粉は先生を悩ませます・・・。水分は、計量どおりではなく、その日の餅粉の状態を見てね!というのが良く分かりました。
 

苦戦した餅粉で、この地域のひな祭りには欠かせない、「笹っぱ餅」づくり。いろんな模様をつけていきます。

  同時進行で、大福と鶯餅に使う餅粉が蒸け上がります。
 

「やわらかくて、手についちゃった~」の声に、「その時は、お腹に収めるしかない!(笑)」と藤井さん。   藤井さんが「○十年ぶりに作るんだよな~」というごまゆべしも、参加者の皆さんと丁寧にゴマを餅に練り込んで行きます。
 時間オーバーしてしまいましたが、なんとか8品完成!
 
小豆ゆべし 椿餅  ずんだ餅 
大福 笹っぱ餅 なると餅 
ごまゆべし うぐいす餅 藤井さんのご厚意・汁物
 

 

練った餅粉がやわらかすぎというアクシデントもあり、時間オーバーしてしまいましたが、皆さんのご協力で8品完成させることができました。

 

「作り方は、もちろん、漬物や他の料理の作り方も知ることができた」「知らない事を知るのはうれしい」「餅料理の数の多さと手際の良さに感激」「(笹っぱ餅の)蒸かし過ぎも見れて良かった」(←これは、目を離しているうちにうっかり・・・でした。餅ってデリケートなんです。)

という、感想をいただきました。

 

3月は、ひなまつり、卒業式、お彼岸と餅菓子の出番の多い時期。「これなら私一人でも作れそう!」と思っていただき、ご家庭でチャレンジしていただけたら嬉しいです。

 

平成28年は、「農家の行事食」にスポットをあてた、体験企画を計画していきたいと思っています。今回は、その第一弾。餅の奥深さを知りました。