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62地域に伝わる伝統食や郷土料理が“観光資源”となるフロンティア精神旺盛な西木町のお母さんたちの挑戦西木町仙北市中学生の修学旅行の受け入れを始めるとともに「グリーン・ツーリズム西木研究会」も結成。平成八年には、研究会の代表を務めていた藤井けい子さんが県内初の農家民宿「泰山堂」を開業するなど、研究会は秋田県のグリーン・ツーリズムのパイオニアとなっている。相手をもてなすことだけではなく、相手の時間を大切にしながら自分たちも楽しみ、西木でなければできないことは何かを、常に考え実践してきたのが、現在に至るまでの道程だ。町を縦貫する秋田内陸縦貫鉄道を利用した「ごっつお玉手箱列車」もその取り組みの一環である。お座敷車両は貸切申込みが一番多い車両だ。定期運行には使われにくいこの車両を、急行「もりよし号」等に連結運行し、秋から春にかけて行う六回ほど行うイベントで、平成十八年から始めた。仙北市を構成する旧町村の中で、西木町には角館や田沢湖と異なり目立った観光資源は少ないが、秋田県のグリーン・ツーリズムの中心として全国から注目を集める地域である。観光ガイドブックなどに載らない地域の生活に密着した場所、人、食、ものなど里山の文化を資源に、グリーン・ツーリズムへ早くから取り組んできた。農家のお母さんたちが中心となり、昭和五十四年頃から