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Photograph collection「Mt Chokai travel notes」
 「心に残る日本の景色は?」と聞かれたら
私には葛飾北斎のあの赤富士が目に浮かぶ。
太古から現代に至るまで富士山は日本人の心の故郷のようなものかもしれない。
 1989年鳥海山麓の本荘市に赴任して以来、
私にとって鳥海山は、この富士山のような存在となった。
・・・
 広大な山の中では、人間の存在のはかなさを思い知らされるが、
同時に限りある生命の尊さをも教えられるような気がする。
大自然の厳しさとその中にたたずむときに、
ふと感じる不思議な安堵感に魅せられ、
いつしか無心にシャッターを切っていた。(写真集「鳥海山紀行」あとがきより)

パート1 命の森と水 Wood of the life and water


 

 

 

 
大樹(中島台獅子ケ鼻)。思わず頼りにしたくなるようなたくましい樹。1689年、芭蕉がこの象潟を訪れた時も、1945年、あの「HIROSHIMA」の時もこの樹は、ずっとこうしてここにいたのだろうか。そして僕らが皆いなくなった後も。
山帽子(鳥海町)。この日は夜明けから日没まで刻一刻と鳥海山の様相が変貌した。私は、太陽を追うように東から西へと終日山をめぐった。朝は晴れ夕べはくもる旅から旅へ。  

 

 

 

 
やすらぎの森。中島台獅子ケ鼻出壷。みずみずしい新緑のたたずまいに身をゆだねると、乾いた心は潤いを取り戻す。山静かにしてただ泉の音を聞く。
こころおちつけば水の音
  渓秋(中島台岩股川源流)。雲が流れ去り柔らかな秋の日が差し込んだ。
 
あるがままに(中島台)。「つらい時でもいつかは答えが見つかるさ、あるがままに生きるだけよ」と語りかける奇形ブナたち。生きるとは、こういうことかと教えられる。
あるがまま雑草として芽を吹く
  樹光のアリア(中島台獅子ケ鼻)。樹齢は300年くらいだろうか。だとしたら、かのバッハが「ゴルトベルグ変奏曲」を作曲してから、鬼才グレン・グレートが名演奏を残して、1982年にこの世を去るまでの240年間の間もずっとここで遠くから見守っていたことになる。
 

 

 

 

森泉のアダージョ(中島台獅子ケ鼻出壷)。水辺にひっそりと立つブナの姿になんとなく敬けんな気持ちになる。樹齢は250年くらいか、モーツァルトが晩年友への感謝の曲「K.618」を作った時も、ここではるか遠くの音楽を聞いていたのだろうか。   幽泉(中島台獅子ケ鼻出壷)。絶え間なく溢れ出る泉は、山の動物たちの貴重ないこいの場であり保養地だ。雨に濡れて光る落ち葉が秋の深さを物語る。
何を待つ日に日に落葉ふかうなる
 

 

 

 

苔清水(中島台岩股川源流)。せせらぎのほとりにたたずんで、水しぶきが奏でる妙なる調べに耳を傾けてみよう。
水音けふもひとり旅ゆく
  雪解け(矢島町4合目善神沼北側より)。
新緑のすがすがしさに誘われて厚い残雪もようやく溶け始めた。
 
爽流(象潟町元滝)。山からの伏流水が長い間地下を流れたどり着き、ここで一気にあふれ出る。
水に聲(こえ)ある山ふところでねむる
  苔岩(象潟町元滝)。雨が降ってくると、みんな頭を隠して逃げ出すが、私は気にしない。むしろ森の木々や苔の緑は雨のお陰で一層生き生きと輝くのだ。
雨なれば雨をあゆむ

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