田植え

世界の主な穀物は、お米、芋、トウモロコシの3種類があります。このうちお米を主食としている人々は約20億人くらいで、世界の人口の約3割に当たります。世界で作られているお米は大きく分けて、インディカ米、ジャバニカ米、ジャポニカ米の3種類です。インディカ米は中国南部や東南アジア、アメリカなどで多く作られ、細長い形をしてパサパサした食感のお米です。インディカ米は世界のお米の生産量のうち約8割を占め、世界で最も食べられてるお米です。ジャバニカ米はアメリカやインドネシア、ヨーロッパ南部で多く作られ、大粒で少し粘りがあります。そして、ジャポニカ米は、名前の通り日本や中国北部、朝鮮半島で多く作られています。他の2種類に比べて短粒でずんぐりむっくりしており、粘り気があるのが特徴です。世界のお米生産量のうち、約2割ほどを占めています。

秋田県は日本で有数の米どころです。世界三大美女と言われる「小野小町」にちなんで名付けられた「あきたこまち」というお米が多く作られています。あきたこまちは1984年に、日本の代表的なお米である「コシヒカリ」を親として開発されました。香りが良く、モチモチとした粘りの食感が特徴で、炊きたてはもちろんのこと、冷めても美味しいお米です。その美味しさゆえに、現在では全国的に栽培されており、日本での作付け面積はトップ5に入るほどで、日本を代表するお米と言えます。

秋田県羽後町の田んぼでは、毎年外国人留学生を招待して田植え体験を行っています。現代の田植えは多くが機械を使った作業に変わっていますが、ここでは日本のお米文化をより理解してもらうため、すべて手作業の田植えを体験します。はじめに、昔ながらの道具である8角形の田植え定規を転がして田んぼに印をつけます。田んぼの端に苗を持って横一列に人が並び、印に沿って手で苗を植えて進みます。留学生たちは、田んぼのぬかるみに足を取られながら、田植え作業を体験します。

滞在している農家で田植えを体験しました。タイで田植えはしたことがあるので、慣れています。タイとの違いは気候です。タイでも田植えのときとても暑いですが、秋田ではとても涼しく、水が気持ち良かったです。均等に田植えをするための器具がとても面白かったです。