旬の魚とは

世界で魚の消費量が最も高い日本人はなんと、1人あたり年間56キロもの魚を消費します。そんなに食べて飽きないのか?と思われるかもしれませんが、日本人は季節によって様々な種類の魚を食しています。
魚の旬とはどういうことなのか?野菜であれば収穫の時期が旬ですが、魚はずっと生きているわけです。実は魚の旬とは産卵の直前の時期だそうです。産卵に向けて栄養をたっぷり蓄えた魚が美味しい、旬の魚というわけです。

秋田の魚

ここ、秋田県でも様々な魚が住んでおり、季節によって旬の魚は異なります。その中でも、秋田で一番有名な魚はハタハタです。12月の中旬頃、秋田県では雪が積もり始め、海は荒れ出します。その頃、産卵を迎えるハタハタは海のそこから岸へと近づいてきます。ハタハタを漢字で書くと「鰰」と書き、雷が鳴るような海の荒れた時に、岸にやってくると言われています。

年末の大仕事

秋田の人々は長い冬が始まる頃にやってくるハタハタを大変嬉しく迎えます。この頃漁港は大忙しです。時にはハタハタが多すぎて、船が沈みそうになるくらいです。地域の皆さんが集まり、オスとメス、サイズによって選別し、すぐに市場へ出荷します。ハタハタは一週間もすれば産卵を終えて、海の底へ帰って行きます。お正月前の最後の大仕事として秋田の人々は頑張ります。

「ハタハタが来る!」急に漁師さんから電話があり、私たちは港へ向かいました。その晩は嵐のような天候で、雷がなり、雪がたくさん降っていました。ハタハタは雷の魚と言われているようです。嵐の夜に深海から浅瀬にやって来て、卵を産むんだそうです。
しかし、残念ながら、次の日の朝に行ってみると、魚は見ることができませんでした。嵐が強すぎて船が出られなかったのです。自然と戦う漁師は大変だと思いました。それから私たちは時を待って、次の週に浅瀬についたハタハタをようやく見ることができました!その様子は次の記事で紹介します!(ドイツ)