五城目町の新ブランド(特産品)確立への起爆剤として、「キイチゴ」が注目されています。キイチゴ?そうです。パウンドケーキの中に混ぜ込まれ赤い芳香を漂わせていたり、レストランのアイスクリームやヨーグルトケーキなどにちょこっと乗っていたりする、あのキイチゴです。
なぜ今、「五城目町でキイチゴ」なのか?――
その答えを探るべく、1月13日に五城目町・五城館ホールで行われた「キイチゴ研究報告会」に行って参りました。
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◆技術向上・生産拡大の重要性◆ |
~「五城目町農業活性化促進会議」3年間の研究結果~
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秋田県立大学生物資源科学部のフィールド教育研究センターの今西弘幸准教授からは「農業複合化と産地形成に関する経営実証研究」の報告、同学部アグリビジネス学科の宮入隆助教授からは「販売の観点から」、それぞれ具体的な報告がなされました。 |
~身近なところから~
冒頭の問いに戻ります。「なぜ今、五城目町で「キイチゴ」なのか?」
答えは、近年のコメ政策の大きな転換期により、年々激減する稲作農家に「食べていける農業への提案」と、「町の特産品へ新風を吹かせ、地域活性や地域振興を図ろう」という、ふたつの「想い」が折り重なった「まさに今、この時のタイミング」だからです。
ちなみに、現在流通しているラズベリーやブラックベリーなどの「ベリー系(キイチゴ)」は、そのほとんどが外国産・冷凍がほとんど。生で食べる国産キイチゴが、高値で取引されている観点からしても付加価値は充分つきますし、製菓業界や飲食業界からの需要も高まってきています。
あとは、安定して供給する体制づくりと品質向上のための研究や販売ノウハウの確立。
生産者の育成も必要ですが、たった25名で立ち上げた「キイチゴ研究会(販売会)」の会員数も3年が経ち、今やその数30名。着々と会員数を増やし、今後も増加していくことが期待できます。
研究会の拠点に「道の駅(隣接のハウス)」を据えており、生産者自ら地植え・鉢植えをしたり、耕作放棄地への転作をするなどしてその生産向上をあげています。今後も圃場の数は益々増えることが見込まれます。
キイチゴ研究会の五城目町役場・産業課の担当である鳥井さんは、「会員数の拡大や技術習得などの底辺を広げていくことはもちろん、PR活動などでもキイチゴ生産への理解を深めてもらい、収量拡大に努めて参ります」と意気込んでいらっしゃいました。
また、自宅にあるプランターでキイチゴ栽培をしているという同産業課の伊藤さんは、「100鉢で約10キログラム程の収量があるが、鉢植えでは限界があるので、今後は地植えにも挑戦していきたい。妻が研究会の会員なので、個人レベルでも協力を惜しまない方向です」と、その展望を話してくださいました。
協議会の正会員となっていただいている五城目町とは、これまでも様々なイベント等で度々ご一緒になる機会がありましたので、「五城目町のキイチゴへの熱意」は少なからず気づいておりました。
よどぎみが撮った写真の中にも、それを伺わせる写真が少なからずありましたので、紹介いたします。

10.9.2元気ムラ商談会(於:パークホテル)での試飲の様子、右はキイチゴの実。
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10.11.13・14「ゼロダテアートセンター(ZAC)東京3331 Arts Chiyoda」にて行われた、“秋田のグリーン・ツーリズムへの誘い「おかえりなさい。」”の様子。
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「昨年夏に東京都品川区でPRしてきた試作のカップ入りアイスクリームが好評だったので、3月中には新製品として予定しています。できれば、今後は一社だけでなく、五城目町の内外で、こぞってキイチゴ商品が作られることを期待しています。」という担当の鳥井さん。
男鹿特産の「しょっつる」もそうですが、作っている業者が軒並み減少、現在では一社しかない状況です。
もっとたくさんの業者で競争できるような市場を作り出し、開発向上や販路拡大に力を注ぐことで、「五城目町特産・キイチゴ」がより広がっていくのではないでしょうか。
五城目町のキイチゴへ懸ける情熱は、しばらく続いていきそうです。
県央地区現地特派員 よどぎみ。