秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

道の駅かづの リニューアルオープン その②

その①でお伝えした鹿角市「あんとらあ直売所」のリニューアル。
直売所代表の米田敦子さんは、
この小さなりんごパイの加工グループ「レディースファーム」の代表でもあります。


直売所に並ぶ加工品の中でも
人気の高いこのりんごパイ。
甘さ控えめで素朴、
いかにも手作りな味と風味に
ファンが多いひと品です。
実は、この手のひらサイズのりんごパイ、
ある大人気ヒット商品の原型なんですっ!
それが…
              黄金スイーツ かづのりんごパイ
         「極~きわみ~」



直径18cm、重さ600g、ブランデーやシナモンを効かせた大人の仕上がり。
手作りのパイ生地の中に、鹿角産のふじが100%。
甘さを抑えて煮込んだ3玉分のふじが溢れんばかりに入っています。
■黄金スイーツ「極~きわみ~」の誕生
黄金スイーツとは、鹿角市の黄金歴史街道キャンペーンのひとつで、おととし、
(株)十和田八幡平観光物産協会が「全国に誇る黄金スイーツを作りたい」と発案。
市内のお菓子屋さんや米田さんたち加工グループに話をもちかけました。


条件は、
保存料・添加物を一切使わず、
鹿角の食材を活かすこと。

さらにりんごパイには、
「ビックリするくらいたくさんの
りんごが入っていること」が
加えられました。


「難しかったのはりんごの水分。
生地がすぐにゆるくなっちゃう。
だからって下にスポンジを使うことは
したくなくて。」と
代表の米田敦子さん
試行錯誤の末、前日に煮込んで、
一晩きちんと水を切ってから焼き込む
という手順と手間をかけることで
この難問をクリア。
こうして、黄金スイーツ かづのりんごパイ「極?きわみ?」は誕生しました。

■きっかけは新聞の記事
さてさて、この「極?きわみ?」が、
どうやって全国から注目される大人気ヒット商品となったのか。


そのきっかけが、
昨年11月7日の日本経済新聞
「旬のスイーツ」。
“農家の女性が手作り”と題して
掲載されたこの小さな記事が
全国の読者の目にとまり、
注文が殺到!!!
掲載翌日には100通のFAXが
事務所に届きました。
「一日家を空けていて帰ったら
大量の注文で、FAXがパンクしてて。
ビックリしました。」と米田さん。
結局3日間で1000件の注文が届くほどの大反響となったのです。


注文を受けてから発送まで
1カ月もかかるような忙しさの毎日。
しかも、そこに届いたのは、
クレームと返品。
「自分たちの商品は
全国には通用しないのか。」

そう考えて
落ち込んだ時期もあったそうです。


しかし、そんな彼女たちを支えたのが
お客さんから届く手紙でした。
「りんごの厚みをみて、
主人は何度もすごいね、と言って
喜んでいました。」
「りんごがたくさん入ってて大満足。
家族3人で幸せ!になりました。」
という言葉が、米田さんたちの
疲れを吹き飛ばしていきました。
■信頼のおける大事な仲間たち


レディースファームのメンバーは、米田さんを含め5人(この日は4人でした)。
みなさん鹿角市花輪平本地区の専業・兼業農家さんです。
発足当時は10人ほどのメンバーがいましたが、
半数が家族の理解が得られずに辞め、1~2年のうちに今の5人になりました。


メンバーのみなさんに
活動をしていて良かったことは?
と尋ねると、
そんなの考えたことなかったけど、
と少し照れながら
「いいリーダーに巡り合えたことが
一番かな。」
「(米田さんに)ついてきて
よかったなーって思うよね。」との言葉。
それを受け、米田さんも
「みんなそれぞれに力のある人だから、
信頼できる仲間です。」と
嬉しそうに答えてくれました。
■注文お待ちしております!
昨年末ほどの忙しさはないものの、今もコンスタントに注文が入るので、
農繁期はお休みしようと思っていた加工所は、この夏も休みなく稼働しています。


「このりんごパイは、
自分にとってもひとつの転期ですね。
この10年間の活動の証だと思って、
自信をもって出しています。」と
話す代表の米田敦子さん。


「みんな信頼できる仲間だし、
課題はいろいろとあるけれど、
事業を伸ばしていける仲間がいる。
高齢化でりんご農家から
桃農家にかわる農家も増えてきたので、
今後は北限の桃を使った
スイーツも考えていきたい。」と
今後の展望をお話してくださいました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
かづのりんごパイ「極?きわみ?」
注文は、観光物産協会HPから
レディースファーム
電話・FAX 0186-25-2209
(平日10時~18時)
価格 3150円
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
取材に伺った昨年末、米田さんは
「一時的なものじゃなくて、リピーターを増やしたい。」とおっしゃっていました。
半年が過ぎた今、その目標は見事に達成されたようでした。
「農家の女性が農閑期にきちんと副業としてお給料を稼げるような、
そんな雇用を生み出していきたい。」
現実的に地域の未来を見据えたそのまっすぐな姿勢がとても気持ち良く、
鹿角のみなさんの抱える可能性の大きさを感じました。
道の駅かづのにリニューアルした直売所も合わせてよろしくお願いします!
                                県北担当 やっつ
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協議会HP 美の国秋田 桃源郷を行く
ツイッター #akita_gt、#greentourism、#kaduno、#akitaでつぶやいています。
↓以下に広告が表示されることがありますが内容とは関係ありません。

2010年7月26日01:58 | 県北情報 | Trackbacks (0)

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