秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会ブログ

大潟村 若者と一緒に秋田について考えた

それは、とても気持ちのいい秋の一日。

大潟村の「南の池公園」に若者たちが集まっていました。


「ごぼうってどうやって切んの?」なにやら作っているようです。


「お~、焼けてきた焼けてきた。」


お~、きりたんぽ鍋だね。(きりたんぽ投入前)
☆えっ?これはなんの集まりかって?☆

実はこれ、都会の若者に秋田の自然や人と触れ合ってもらおうという
ワークショップ。

仕掛け人はこの人。

秋田県は大潟村出身の松橋拓郎くんです。
東京の大学に進学した松橋くんは、そこで“グリーンツーリズム”に出会い、
都会の人が田舎の環境を求めているのであれば、「だったらうちに呼ぼう!」と考えました。
まずは、自分の故郷・大潟村に大学の友人を招待するところからスタート。
回を重ねるうちに参加者も増え、松橋くんの気持ちに賛同してくれる協力者も増えました。
この日大潟村に集まったのも、そうした仲間たち。秋田と都会の大学生を中心にした交流会です。

さて、きりたんぽ鍋づくりは順調に進んでいるのかな。
すり鉢の中にはほかほかのあきたこまち。


ご飯をつぶすところから始めるとは、本格的!


割りばしにまとめて。うん上手!


リーダー自ら火起こし。これがなかなか難しい。ふっ!!!


焼けてる焼けてる♪   でもまっくろだよ!?


炭たんぽの犯人はこの方。
ず~っと根気強くきりたんぽを焼いてくれた、陰の功労者☆


ちょっとつまみ食い。


あちっ!


いい色に焼けました。おいしそう!


出来上がり!
東京から参加した男性は、
「いろいろ各地を旅しているけど、やっぱり人との触れ合いが一番。
きょうも楽しいです。」とお話してくれました。
秋田の自然も文化も、そこに人がいてこそ生き生きしてくるもの。
中で迎えるわたしたちは、
その「えぐ来てけだな。」の心をいつも大事にしなければいけませんね。
みんな、秋田を満喫してくれたかな。


リーダー松橋くんからメッセージをいただきました。

….☆.o○°  ☆.o○°  ☆.o○° ☆.o○° …☆.o○°  ☆.o○°  ☆.o○° ….
秋田県のことを形容するとき、現在の価値観のもとには
ネガティヴな表現、データはいくらでも出てきます。
しかし、世の中は変わろうとしています。
私が昨年イタリアでスローフード協会のイベント
Terra Madre(母なる大地)の世界若者会議に
足を運んだ時に見たものは、世界中で動き出している
同世代の姿でした。
これからの時代を担うのも、そして一番の被害者に
なるのも、私たち若者です。
だからこそ、世の中の価値観が変わってきたとき、
心の拠り所になるようなそんな秋田にしたいのです。
都市部に追いつけ追い越せではかないません。
しかし、今のままでは持続しません。
変えるべきものと変えるべきでないもののバランスを
見極め、良き秋田を次世代に繋ぐこと。
それが私たちの役割ではないでしょうか。
そして、「周回遅れのトップランナー」に・・・。
….☆.o○°  ☆.o○°  ☆.o○° ☆.o○° …☆.o○°  ☆.o○°  ☆.o○° ….

この「周回遅れのトップランナー」という言葉、
時代の先端を行く都会の人がどんどんふるさと回帰をする中、
歩みの遅い秋田はその「追う立場」から「追われる立場」へと
立ち位置が変わろうとしています。
ニーズを求められたその時、秋田に生きるわたしたちにできることは何なのか。
松橋くんたち若者の声を聞き、若い彼らの未知の力に期待する一方で、
彼らにバトンタッチする前に、わたしたちが今しておかなければならないこと。
「周回遅れのトップランナー」がやっぱり「ビリ」だったと言われないようできることがあるはずです。
                                        県北担当 やっつ

2009年11月17日03:34 | 県央情報 | Trackbacks (0)

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